幼稚園や保育園での頃初めてのお泊まり保育を覚えている人はどれくらいいるでしょうか。
楽しみで不安で、大好きな家族と初めて離れて過ごす夜は特別だったはずです。
親はきっと心配で眠れない一夜だったかもしれません。
子供が大きくなってもその心配は変わらないですよね。
いつになっても何事も大切なものが手元から離れるのは心配なのもです。
指輪やジュエリーも愛用していれば自分自身や家族同然の存在です。
毎日御守りのように着けている指輪や大切な人から譲られた指輪などサイズ直しで初めて手元から離すのは心配になりますよね。
また、貴金属でできている指輪は高級な物だから絶対にサイズが直せる!そう思っている人は少なくありません。
しかしデザインや購入したお店によってサイズ直しが出来る出来ないは、実は様々なのです。
何年経っても受け付けてくれるお店もあれば購入した次の日でもサイズは直せない、交換も出来ないというお店もあります。
また、サイズ直しが出来ることを知らない人さえいます。
そしていざサイズ直しをしよう!
と思ってもどれくらいの期間自分の手元を離れ預ける期間はどれくらいなのか金額もどれくらいかかるにかが気になりますよね。
大切なものだからこそ心配になるものなのです。
大切な指輪のサイズ直しに必要な期間と費用を知って安心してサイズ直しを依頼しましょう。
この記事でわかること
1.指輪のサイズ直しに必要な期間
指輪のサイズ直しが出来る場合、指輪の素材、デザインによってサイズ直しに必要な期間は変わってきます。
1-1【サイズ直しが出来る指輪の場合】
購入されたお店、ブランドによってもサイズ直しに必要な期間は違うのですが、概ね約1週間から6週間程度と考えるのが良いでしょう。
指輪の構造や素材によっては、それ以上時間を有する場合もあります。
特にクリスマスやバレンタインデーの前後などの繁忙期や年末年始では、普通より時間がかかる場合もあります。
お直ししたい指輪を使用する日が決まっているのなら、少し余裕を持ってサイズ直しに出されることをお勧めします。
1-2【サイズ直しが難しい指輪の場合】
素材やデザインによってはサイズ直しが難しい指輪もあるということを覚えておくことも大切です。
・いつまでも大切に身に着けていたいジュエリー
・初めてのボーナスで自分へのご褒美に購入した指輪
・一生大切にしようと決めた婚約指輪や結婚指輪
・またはお母様、お義母様の形見の指輪
など、いろいろな思い出や人と人を繋ぐ大切な指輪を持っている人は多いのではないでしょうか。
しかし残念なことにサイズが合わなくなり、ジュエリーボックスに眠ったままになっている指輪は多いはずです。
更にその指輪を今の自分の指に合うようにサイズ直しをして、再び身に着けたいと思っても、その手段が分からず悩む人は意外と多いのです。
そんな時は先ず購入したお店でサイズ直しが出来るかを聞いてみましょう。
もし受け付けてもらえなかった場合はジュエリーリフォーム(リメイク)専門店で指輪のサイズ直しができますので聞いてみることをお勧めします。
2.指輪のサイズ直しにかかる費用
指輪のサイズ直しにかかる費用は、その指輪の素材やデザインによって変わってきます。
また購入したお店によっては、生涯サイズ直しが無料であったり、保証期間中は無料や半額でサイズ直しをしてくれるなどのアフターサービスが充実しているお店もあります。
まずは確認されることをお勧めします。
もし購入先で対応してもらえない場合には、サイズ直し専門の業者に依頼することもできますがジュエリーリフォーム(リメイク)専門店に聞いてみましょう。
2-1【指輪のサイズを大きくする場合】
指輪のサイズを極端に大きくしたりしない場合はプラチナやゴールドの婚約指輪や結婚指輪など一号あたり、3000円~5000円程度です。
サイズアップは素材の相場が変動するため見積もりとなることが多いですが
プラチナやゴールドは柔らかい性質のため、シンプルなデザインであれば比較的お直しが簡単にできます。
海外ブランドの指輪は硬い配合の金属を使用している傾向にあり、加工の状況によってはサイズアップの費用がもう少し高くなることもあります。
2-2【指輪のサイズを小さくする場合】
指輪のサイズを小さくする場合、婚約指輪や結婚指輪などのシンプルな指輪で3000円~5000円程度でサイズを大きくする場合と基本の金額は同じです。
ただしプラスするプラチナやゴールドの地金がない分基本的な金額で済むことがほとんどです。
大きくする場合と同様、海外ブランドの指輪は硬い配合の金属を使用している傾向にあり、加工の状況によってはサイズダウンの費用がもう少し高くなることもあります。
3.指輪のサイズ直しが難しいデザイン
指輪のサイズ直しは、素材自体がサイズ直しが出来るとしてもデザインが複雑だったり、メレダイヤが敷き詰められたパヴェリングやフルエタ二ティリングなどはサイズ直しが難しい場合があります。
その他人気の外国ブランドのデザイン性の高いものや、指輪全体に彫刻が施されているものなどもサイズ直しが難しい場合があります。
また結婚指輪や婚約指輪の内側に定番のイニシャルや記念日が刻印されていることがありますが、刻印されている場所によっては、サイズ直しの際に消えてしまうことがあります。
しかし、その場合は彫り直す事が可能ですが出来るだけ避けてサイズ直しが出来るかを確認しておくことは大切です。
また、定番のイニシャルや記念日ではなく、指輪の内側全体に英語などでメッセージや好きな言葉が彫刻されているものも、部分的に彫刻が途切れてしまうことがありますので注意が必要です。
4.指輪のサイズ直しが難しい素材
指輪のサイズ直しが難しいものにはデザインだけではなく、貴金属の性質なども大きくかかわります。
貴金属の中で安定性のあるプラチナやイエローゴールドやホワイトゴールドが需要がありますが、その他の素材では気を付けなければいけないものがあります。
4-1【ピンクゴールド】
指輪のサイズ直しが難しい素材の一つにピンクゴールドがあります。
かわいらしいピンクゴールドは、イエローゴールドよりも優しい輝きがあり、またその色味から日本人の肌に合うということで近年大変人気があります。
結婚指輪の素材にピンクゴールドを選ぶ人も増えています。
ピンクゴールドのサイズ直しが難しい理由の一つに、素材が硬いということがあります。
ではそもそもイエローゴールドとホワイトゴールド、ピンクゴールドの違いとは何でしょうか?
24金(純金)は柔らかいため傷がつきやすく、変形しやすいため、指輪などのジュエリーにはあまり向いていません。
そこでよく使用されているのが18金です。
18金とは素材の中に純金(24金)がどれくらい含まれているかを表しています。
18を24で割ると答えは0.75。18金とは75パーセントが純金という意味で、残りの25パーセントに何を混ぜるかで18金の色が決まるのです。
銀、銅を混ぜ合わせたものがイエローゴールド
銀やニッケル、パラジウムなどを混ぜ合わせたものをホワイトゴールドといいます。
イエローゴールドに比べ、銅の割合を増やして混ぜ合わせたものが、ピンクゴールドです。
あのかわいらしいピンクの輝きは銅からきているということがわかります。
このようにピンクゴールドは銅の比率が高いために強度が強く耐久性があるのですが、その反面銅の特徴である粘りがなく、素材が硬いために熱を加えると割れてしまうこともあります。
ですから、加工やサイズ直しが難しくなります。
ピンクゴールドの指輪のサイズ直しが難しいもう一つの理由は、色味の差異です。
サイズ直しで継ぎ足す場合、混ぜ合わせている銅の比率によって、色の違いが出てしまうことがあり注意が必要です。
以上の理由からピンクゴールドの指輪はサイズ直しが難しい素材のひとつだと言われています。
4-2【プラチナとゴールドのコンビ】
ピンクゴールド以外でサイズ直しが難しい素材に、プラチナとゴールドのコンビでできている指輪があります。
二つの地金の性質の違いにより、ロウ付けが難しいためです。
しかしサイズダウンする場合は可能な場合もありますので、購入されたお店やお直し専門のショップやジュエリーリフォーム(リメイク)専門店に確認してみるのが良いでしょう。
こちらも比較的難しいとされています。
4-3【パラジウムやチタン等の新素材】
ピンクゴールドと同様に硬度のあるパラジウムやチタンなどの新素材も、熱や圧力を加えると割れてしまう可能性があり、サイズ直しが難しいとされています。
シルバーの素材のものは熱の伝わりが速いため、装飾や石がついているものは、熱により石が割れてしまうことがあり難しい素材の一つです。
5.指輪のサイズ直しに関するまとめとアドバイス
婚約指輪や結婚指輪は一生に一度の大切な贈り物。
海外ブランドショップやデパートの宝飾品売り場、またはお気に入りの小さなショップで、どの指輪にしようかな・・・
と指輪を選んでいる時間は、もしかしたら一生のうちで一番幸せな時間かもしれません。
しかし選んでいる時に10年後、20年後、自分の指のサイズが変わり、その大切な指輪が合わなくなってしまうかも知れないと考えて選んでいる人は全体の何割くらいいるでしょうか?
特に女性の場合は結婚して家事、育児などをしていくうちに、少したくましくなり、指のサイズが変わる確率が男性より高いとされています。
一生に一度の大切な指輪です。できることなら一生涯身に着けていたいものですよね。
憧れの海外ブランドショップで、老舗のデパートで購入される方、または世界に一つしかない自分たちのオリジナルの指輪を作られる方もいると思います。
時間をかけて納得のいく指輪を見つけることができたなら、購入される前にその指輪のサイズ直しやリフォームが可能かどうかやサイズ直しができるものであれば、保証期間や費用などのアフターサービスの内容もしっかりと確認されることをお勧めします。
親から子へと世代を超えて指輪やジュエリーを受け継ぐ習慣がヨーロッパなどでは定着しています。
ウィリアム王子がキャサリン妃に送った指輪が有名ですよね。
愛する人から贈られれた指輪を、未来の自分の家族が大切に受け継いでいく・・・
もしかしたらその婚約指輪が、まだ見ぬ未来の大切な家族に受け継がれていくかもしれない・・・
そんなことを思いながら婚約指輪を選ぶのも夢があって素敵だと思います。
最近は日本でも少しずつ増えてきていますが、このような素敵な習慣がいつか日本にも定着するといいですね。
その為には指輪のサイズ直しについて少しでも知っておくことはとても大切なことである、と言えるでしょう。