壊れたり、使い難い指輪などのジュエリーを修理(リペア)できるなんて知らない!!
という人は少なくありません。
知っていたとしても一体どこにお願いすれば良いのか、そのお店が信頼できるのかすらわかりませんよね。
購入したお店に問い合わせると「出来ない」と言われてしまう事もしばしば。。
「そうだ!デパートに行けばなんとかしてくれるはず!」
思いついたが吉日とばかり、張り切って電車を乗り継いで行ったのに
「私どもでお求め頂いたとしてもお直しは出来ません。」
と、門前払いにあったなんてお話もよく耳にします。
益々わからなくなってしまいますね。
門前払いにあったあの日から何年もバックに入れっぱなしの指輪やジュエリーはありませんか?
さあ、今度こそ!
お気に入りの指輪の修理(リペア)をしてまたおしゃれを楽しみましょう!!
この記事でわかること
1.指輪の修理(リペア)でできること
指輪の修理(リペア)にもいろいろな種類があります。
指輪がゆるくなったり、きつくなったりして着けらけられなくなった時は
※サイズ直し
をすることによってまた着けることが出来るようになります。
また、長い間愛用してついた傷や変形してしまった時は、
※新品仕上げ
※変形直し
ができます。
一番最初に購入した時のように綺麗になります。
また着けるのが楽しみになりますよね。
いつのまにかセットされていたダイヤモンドなどの石が外れてしまった指輪は、
※石留め
ができます。
その際、外れた石が手元にあればお店に持って行きましょう。
万が一なくなってしまっても合う石をお店側が用意してくれることがほとんどなので安心してください。
このように、指輪の修理(リペア)は出来る事が多いのです。
加工や修理(リペア)をしているジュエリーショップやリフォーム(リメイク)専門店に相談してみましょう。
1-1【変形直し】
毎日身に着ける結婚指輪やとても着けやすいデザインで普段から気軽に着けているお気に入りの指輪が気が付いたら変形していることにびっくりした人は意外と多いはず。
指輪が変形する例として、
※重いものを持つ
※車の運転でハンドルを強く握りすぎる
※外さなきゃとは思っているのについつい指輪をしたままゴルフの練習をしてしまった
などなど。。
近所のスーパーのお買い物などに行って重いレジ袋を持って帰って来ただけでも変形してしまうことはよくあります。
お出かけから帰って来て指輪を外してみたら何と!
歪んでとんでもない形になっていて、
「元の状態に直せるのかしら。。。」
と心配になりますよね。
慌てなくても大丈夫です。
まずは、購入されたお店に相談してみてください。
無料で直してもらえる場合もあります。
しかし、中には購入したお店なのにもかかわらず直してくれないお店もあります。
そんな時はリフォーム(リメイク)専門店に相談するのが一番の近道です。
指輪が変形してしまう事は、日常生活ではよくあることかもしれません。
歪んだものはもとに戻ったとしても使い方次第ではまた変形することはあります。
どこに原因があるのか専門店に相談すれば解決してくれるはずです。
1-2【指輪のサイズ直し】
指輪のサイズがゆるくなった、またはきつくなってしまったお気に入りの指輪は今の指にあったサイズにサイズ直しをすることが出来ます。
彼や彼女、大切な人からもらった、自分で頑張って購入した指輪も体形の変化などでサイズが合わなくなることは誰にでもあることです。
※きつくなって圧迫感を感じる
※手をふっただけで外れるようになってしまった
など、せっかくの指輪も段々着けなくなることがありますよね。
直せないと思ってジュエリーボックスにしまい込んだり、ネックレスに下げて着けている人もいます。
指輪のサイズ直しは加工や修理(リペア)などができるリフォーム(リメイク)専門店で相談されると良いでしょう。
ただし、修理(リペア)の方法はきちんと説明を受けましょう。
特にサイズを大きくする場合は指輪の手のひら側の地金をたたいて伸ばすお店もあります。
そんなことになるとその部分の厚みが薄くなり途切れてしまうこともあります。
また、もともと厚みがない指輪を大きくすると強度が悪くなります。
その場合手のひら側の部分だけ厚く作り直すことも可能です。
指輪のサイズは大きく、または小さくなればそれでいいわけではありません。
強度面からも指輪を安心して着けられるようにすることが大切なのです。
1-3【切断(カット)された指輪】
指輪がいつの間にか切断されていることがあります。
それは一度でもサイズ直したをしたことがある場合にみられます。
サイズ直しは基本的に一度、指輪をカットします。
大きくする場合は地金を足し、小さくする場合は余分な地金を取り除きます。
その後ロウ付けという作業で指輪の切断面を溶接し元の形状に戻します。
その接合部分がうまくロウ付けできていなかったり、年月が断ちすぎて「ロウ離れ」を起こして切断された状態になりうるのです。
ほかには、長年指輪を着けたままにしていたことで指輪のサイズが小さくなって自力では外すことが出来なくなってしまう人がいます。
その場合はジュエリーショップや消防署で指輪を切ることになるわけです。
しかし切断した後の指輪はかなり変形した状態になるものなのです。
その状態を見るともう二度と元には戻らない気がしてしまいますが、ほとんどの指輪の修理(リペア)が可能です。
ただし、やっと指輪が外れてもすぐにサイズは測らずに、10日ほどしてからサイズ直しを依頼しましょう。
何故なら指が浮腫んでいたり、腫れていたりすることがある為に正確には測れないのです。
切断(カット)してくれたジュエリーショップで受け付けてくれない場合は、心配せずに加工や修理(リペア)をしているリフォーム(リメイク)専門店に相談してみましょう。
1-4【指輪のメッキはがれ】
ホワイトゴールドの指輪のほとんどがロジウムメッキが施されています。
長く使っているとそのメッキがとれてホワイトゴールド本来の黄色っぽい地肌が出てきます。
「私の指輪の色が変わってきた!」
と慌てる方がいますが変わったのでは無く本来の色が出てきただけなのです。
指輪のメッキが剥がれてもまた再びメッキすることは可能です。
新品のようになりますので気持ちも晴れやかになります。
1-5【指輪の刻印】
指輪の刻印には素材や宝石のカラット数などが彫られています。
結婚指輪や婚約指輪などにはその当時刻印を入れているはずです。
長年着けていると段々と薄れてしまう場合もありますが再度文字やメッセージなどの刻印を入れることができます。
ただし、指輪のサイズやデザインなどよって入れられる文字数も変わります。
刻印の種類も
※小さな文字や絵文字や手書きの文字なども入れられるレーザー刻印
※職人が一文字ずつ手作業で打刻する手打ち刻印
があります。
1-6【指輪の石取れ・石留め】
指輪にセットされているダイヤモンドなどの石が取れてしまった場合、再度石を留め直すことが出来ます。
先ずは何故石がとれてしまったのか原因を調べてもらう必要があります。
爪が折れたり、地金にひびが入ったりと、原因は様々ですがきちんとお店に説明を求めましょう。
万が一石がなくなってしまっても合う石を入れることもできます。
リフォーム(リメイク)専門店などに相談してみましょう。
1-7【その他】
指輪の修理(リペア)に関するその他としては指輪の内側の仕上げが悪い事などでつけ心地が悪かったりすることがあります。
ヤスリをかけて磨くだけでも肌あたりが良くなります。
その他、気になることがあればジュエリーショップやリフォーム(リメイク)専門店に相談してみましょう。
2.指輪以外のジュエリー修理(リペア)でできること
指輪以外にもジュエリーにはいろいろな修理(リペア)があります。
ネックレスのチェーンが切れた場合は切れた箇所を
※ロウ付け
という修理(リペア)ができます。
ピアスやイヤリングも折れたり、曲がったりなどの修理(リペア)が可能な場合があります。
ブレスレットの留め金が壊れたり緩くなったなどの修理(リペア)もできます。
しかし、素材や形状によっては修理(リペア)できないものもあります。
修理(リペア)や加工をしているジュエリーショップや、リフォーム(リメイク)専門店に相談してみましょう。
2-1【チェーン切れ】
貴金属のチェーンは途中で切れても修理(リペア)ができるものがほとんどです。
ネックレスはいろいろなパーツでできています。
引き輪、丸カン、プレート、アジャスターなどです。
チェーン切れの多くはチェーンの両端にある引き輪やプレートを接続している丸カンと呼ばれる小さなパーツが開いた為に起こることが多く、チェーン本体は切れていないことがほとんどです。
丸カンをロウ付けすれば元にもどります。
チェーン本体が切れた場合はその部分をロウ付けしますが、引き輪は中にバネが入っているので修理(リペア)することはほとんどできないため交換することになります。
2-2【パール糸替え】
バラバラになってしまったパールネックレスは
※糸替え
をする事でまた使えるようになります。
パールネックレスは冠婚葬祭などで着けることはあっても普段は着ける機会も少なくケースにしまい込んでいることが多いですよね。
いざ、使う時に糸が切れてバラバラになってしまった経験はありませんか?
自宅や屋内であればまだしも、パールの珠は丸いので出かけた先で切れたら大変です。
パールの珠は跳ねて転がり全部見つからないこともあります。
そうなると本来の長さよりもネックレスが短くなってしまいます。
「あまり回数を使っていないのに切れてしまうなんて」
と思われがちですがパールネックレスは使っていなくても数年に一度の糸替えをお勧めします。
何故なら、絹糸やナイロン糸、ワイヤーなどで糸組みされています。
糸は劣化することで伸びたり切れたりするのです。
ワイヤーが使用されていたとしても絶対切れないわけではありませんので糸替えは必要です。
糸を抜き、新たな糸を通し直すことでパールの寿命も長くなり、また気持ちよく使えます。
2-3【ピアスのポスト変形】
貴金属のピアスのポストが変形 してしまった場合の修理(リペア)は可能です。
また、ピアスのポストが根元から折れてしまった場合は
※ロウ付け
という方法で修理(リペア)ができます。
ポストが変形して着けられないピアスはそのまま置いてあるという人は意外と多いはず。
せっかく気に入って着けていたピアスです。
修理(リペア)をして、また着けられるようすることで気持ちも新たになります。
2-4【イヤリングの金具壊れ】
イヤリングの金具の修理(リペア)は壊れた部分によって可能な場合と、金具の一部を交換して修理(リペア)が可能になる場合があります。
しかし、素材によっては修理(リペア)できないものもあります。
加工や修理(リペア)をしているジュエリーショップリフォーム(リメイク)専門店に相談してみましょう。
2-5【石取れ】
石取れは新たに石留めをするなどで修理(リペア)ができます。
どんなに小さな場所でも石が取れてしまったら着けられなくなりますよね。
また、石自体もなくなってしまい修理(リペア)を諦めている人も少なくありません。
着けられないでそのままになっているものはなくなった石の大きさや周りの石の色などに合わせ、
※石合わせ
をして石留めをします。
2-6【新品仕上げ】
新品仕上げは
※指輪などの傷取り
※汚れ取り
※変形直し
※磨き直し
などをして買ったときのような美しい輝きに戻します。
新品仕上げをすることによってセットされている石もきれいになり輝きがもどります。
指輪やジュエリーを新品仕上げすることで大切にする気持ちも更にわいてきます。
2-7【メッキ加工】
くすんでしまったプラチナやホワイトゴールドなどの指輪やネックレスなどはメッキ加工をすることで綺麗な状態になります。
また、金メッキやロジウムメッキをして色を変えるも出来ます。
2-8【いぶし加工】
シルバーのアクセサリーを黒く燻す加工ができます。
シルバーはもともと黒く変色するのでシルバーの特性を生かして表面を黒く燻します。
2-9【つや消し加工】
マット加工、ヘアライン加工はつやを無くす光沢のない落ち着いた品のある感じになる加工です。
結婚指輪を選ぶ場合に指輪に慣れていない男性に人気があります。
指輪を着けることに抵抗を感じる人にも光沢があまりなく、目立たない、つや消し加工の指輪は人気なのです。
また、着けていてつや消しが消えても再度つや消し加工ができますので安心して着けることができます。
2-10【その他】
指輪はサイズが合わなくなったりネックレスなどは切れたり留め金が壊れたりなどが修理(リペア)の大半ですがそれ以外にも個々いろいろなトラブルが発生します。
貴金属であればジュエリーリフォームのお店は直せる事が多いので何でも相談をしてみてください。
3.指輪を修理(リペア)する時の注意点
基本的には貴金属(プラチナ、ゴールド、シルバーなど)であれば修理(リペア)は可能です。
職人によっては真鍮も直せる場合もあります。
貴金属であったとしても高熱にさらすことが多い修理(リペア)の過程では構造上修理ができない場合もあります。
また、加工・修理(リペア)に耐えられない宝石やエナメル素材の飾りがついているものなども修理(リペア)ができないものもありますが、実は職人の技量によるところが大きいのです。
色々なお店で断られても10件目で直してくれるお店に巡り合った人もいる位です。
修理(リペア)が上手なお店はリフォーム(リメイク)専門店が多いので諦めずに探してみましょう。
メッキなどのアクセサリーは熱を加えると溶けてしまうので修理(リペア)はできないことが多いのですが熱を加えない修理(リペア)なら出来る場合もあります。
こちらも諦めず相談だけでもしてみましょう。
4.指輪の修理(リペア)費用
金額は同じ修理(リペア)内容でも店舗によって違います。
同一のお店であっても指輪の材質、形状によっても金額は異なります。
例えば、サイズ直しで1号大きくする場合、プラチナとゴールドでは金額にひらきが出ます。
指輪の幅が細いより幅が広い方が金額は上がります。
表面がつるっとしたものと、デコボコしたテクスチャーがついた指輪でも金額は変わります。
シンプルな指輪の1号のサイズダウンとサイズアップの金額は概ね4000円〜10000円位です。
チェーン切れの修理(リペア)はチェーンの形状や太さで金額は大きく変わります。
シンプルなもので一ヶ所ロウ付けした場合は概ね3000円〜5000円位です。
ロジウムメッキは新品磨きと同じくらいの金額で5000円〜10000円位です。
金額はよっぽどボリュームがない限りおおよそ20000円前後みておけば一通りは修理(リペア)できます。
ですが、指輪やジュエリーによって大きく違うのでしっかり見積もりをとりましょう。
5.指輪の修理(リペア)ができない場合の対処法
色々手を尽くして修理(リペア)が出来るお店を探して実際に修理(リペア)をしてもらったにも関わらず、
※結局は使い辛かった
※また壊れてしまった
など、もうどうすることも出来ないと思っていませんか?
そんなときは思い切ってリフォームをすることも解決する一つの方法です。
もう一つは、
「気に入ってはいたけれどリフォームするほどまでではない」
指輪やジュエリーは今までありがとうの気持ちを込めて買い取りをしてお金に変えてしまうことも出来ます。
どんな形でも縁があって手元にあった指輪などのジュエリーです。
色々な思い出が詰まっていますよね。
無駄にしないようにしましょう。
5-1【リフォーム】
本来は修理(リペア)して使いたかった指輪やジュエリーで修理(リペア)が出来ない場合は思い切ってデザインを変えてリフォーム(リメイク)する事をお勧めします。
新たにまた指輪を輝かせることができるでしょう。
普段使いができる指輪や、好きなデザインに、もともと不便だった部分を解決して作ればなお、気持ちがいいですね。
お店によってはリフォーム(リメイク)する指輪の地金を溶かして使う事もできますので、相談してみましょう。
5-2【買取り】
ブランドジュエリーの場合はそれを専門に買い取りしている場合、流行りの人気のものであれば値段も評価されます。
しかし、人気がなければ当然、安くなってしまいます。
また、保証書やブランドの箱などがあると値段が少し増します。
ただし、ブランド品であったとしても地金の相場で買い取られることがほとんどです。
ブランド品でないジュエリーはプラチナやゴールドの使われている地金の重さが主な買い取り価格です。
※新品である、なし
※使用した、しない
にはあまり関係ありません。
6.指輪などジュエリー修理(リペア)についてプロがアドバイス
指輪やネックレスなどの修理(リペア)は一体どこに相談したら良いのか迷いますよね。
大切なジュエリーが壊れただけでも悲しくなるのに「二度と使えなくなるのかしら。。」と。
もちろん、全ての指輪やジュエリーが直せるわけではありません。
しかし、大概は直すことが出来ます。
何件か断られても諦めないで下さい。
デパートや有名ジュエリーショップではほとんど断られます。
昔ながらの個人店で上手に直してくれる所もありますがセンスの問題もありますよね。
そこで、頼りになるのがリフォーム(リメイク)ジュエリー、オーダージュエリーの専門店です。
そのお店を何件かあたってみてください。
それぞれ考え方、問題も違うので修理(リペア)の仕方も違います。
「お客様」の悪い癖は説明をうけたとき、理解できなくても「わかりました。」と言ってしまうことです。
本当に理解できるまで説明を求めてください。
その上で親切丁寧なお店に任せましょう。
ホームページだけ綺麗で中身が伴わない店舗も存在します。
先ずは電話をしてみるところからでもいいと思います。
指輪やジュエリーの修理(リペア)は決して壊れる前の状態に100%戻すということではありません。
「また使用出来る状態にすること」なのです。
大切なお気に入りのジュエリーです。
諦めないで修理できるお店を是非見つけて下さいね。