その昔、というよりはるか大昔、聖徳太子の時代には
「位を色で分けていた」
知っている人も多いはずです。
「冠位十二階」
学校で習いましたよね。
濃紫から薄黒まで12色12階級で役人を分けたのです。
誰が偉くて、そうでないかは見れば一目瞭然です。
現代の大企業でそれをしたら問題になるかもしれませんね。
社員の色分けなんて。。。。。。。
中学校や高校では上履きやジャージの色が学年ごとに分けられていた時代がありました。
今はあまり見られないのでしょうか。
自分の学年が暗い小豆色で、一つ下の学年が爽やかなブルーだったりすると。。。
ちょっと落ち込んだりしたのを思い出します。
「冠位十二階」
その中で一番、位が高い色が
「濃紫」
だったのです。
まさにアメジストです。
しかし、アメジストと聞くとおばあちゃんが着けていた古い指輪を思い出す人も多いかもしれませんね。
決して珍しい石ではないことから誰でも買える安い石というイメージがあります。
しかし、本来はとても高貴な色あいで人気がある宝石なのです。
ヨーロッパのジュエリーブランドも作品の多くにアメジストを採用しています。
何故なら
「何世紀にもわたり貴族階級が身に着けてきた宝石だから」
なのです。
高貴な色合いのアメジストは穏やかな愛情と心の安らぎを与えてくれます。
この記事でわかること [閉じる]
1.アメジストの指輪の価値
アメジストの指輪の価値を考えた時、その指輪がどのような状態にあるかで大きく変わってきます。
当然ヨーロッパなどでは長い間ジュエリーに使われてきている宝石です。
博物館に収まっているものも多くあります。
100年以上の時を超えるアンティークの指輪やジュエリーなどはコレクターが高い金額を出してでも欲しいとなれば「価値がある」というのかもしれません。
しかし、ここで言う価値はもっと身近な価値のことなのでしょう。
「おばあちゃんから譲られた指輪は一体いくらなのだろう?」
と考える人は少なくありません。
指輪やジュエリーは基本的に買う時は商品です。
「商品」には
※材料費
※それに関わる様々なコスト
※ブランドやメーカーの歴史や現実的な利益
など、色々なものが積み重なって金額に反映されています。
しかし、それを売ることになった場合は買った金額と同じ値段で売れることはほとんどありません。
それを「価値がない」という人がいます。
等価または買った時の値段を上回ることを宝石に期待する人は多いのです。
しかし、あくまでも「商品」を楽しむために購入した訳ですから過度な期待はしないほうが良いでしょう。
ただし、貴金属は相場に左右されても必ず値段が付きます。
アメジストもプラチナやゴールドなどの貴金属とダイヤモンドなどの他の宝石と組み合わされた「商品」として評価されて高値が付くこともあります。
その金額に一喜一憂せずに着けてきた人の歴史や思いを大切にしていくことに価値があるのではないでしょうか。
2.アメジストはパワーストーンとしても人気
アメジストは紫水晶とも呼ばれており、文字どおり水晶の仲間です。
アメジストがパワーストーンとして古来から人気があるのはギリシャ神話やキリスト教の宗教的な意味合いから身に着ける人が多く、それが一般的に伝わったのでしょう。
古代ローマの時代から酒に酔いすぎないためのお守りとして持っていることで悪酔いから身を守ると言われています。
精神的な落ち着きをもたらし、厄除け的な意味合いがあると言われているのです。
そのために現代でも安価なことも手伝って人気があります。
そして、恋愛成就の御守りとして持つ人も中にはいますが、浄化作用を願って持つ人が多いようです。
3.アメジストの色の見分け方
アメジストは紫色だけでなく他にも色をもっています。
ラベンダーアメジスト・ピンクアメジスト・グリーンアメジスト・ブラックアメジスト・ケープアメジストなどがあげられます。
3-1【アメジスト】
アメジストはクォーツの変種でスタンダードな紫色で透明感がしっかりあるものが美しいとされています。
同じ紫色でも淡いすみれ色からブドウのような濃い色合いまであります。
ハイブランドの指輪や豪華なジュエリーにもよく使われているので目にすることが一番多い色合いです。
ダイヤモンドとの相性がとてもよく、ジュエリーとしても良い作品ができあがります。
かつてのロシアの女帝エカテリーナ二世もアメジストの濃い紫色に恋をした。
と言われ、多くの装飾品にアメジストを使っていました。
古くから、ヨーロッパの王族のおかかえだった名門ジュエラーもやはり濃い色合いのアメジストをふんだんに採用しており、時折、世界中で開催されるジュエリー展覧会でもアメジストの作品を多く見かけます。
3-2【ラベンダーアメジスト】
ラベンダーアメジストはスタンダードなアメジストよりも淡い薄い紫色なのが特徴です。
透明感があるものもありますが、パワーストーンのブレスレットなどは透明感も抑えられ少し白濁している感じもします。
カジュアルなアクセサリーに使われることが多く、アメジストであることさえわからない人もいます。
高級感があるというより可愛らしい印象です。
ジュエリーの初心者や初めてのプレゼントで選んでも気張り過ぎないで良いかもしれませんよね。
3-3【グリーンアメジスト】
驚くほど美しい色合いはほとんどありません。
メロンの皮のような薄い緑色で透明感があるものから不透明なものまであります。
高級なジュエリーではなくアクセサリーやブレスレットなどでよく見かけます。
はっきりしたグリーンではないことで、大きめのジュエリーやアクセサリーでも抵抗がなく着けられます。
心身を癒してくれるという事からお守りでさり気なく身に着けるには良いかもしれませんね。
3-4【ケープアメジスト】
白色と紫色がマーブルのように混じりあっているのが特徴です。
かじったら甘いミルクが出てきそうな感じの色合いはよくカジュアルな丸玉のブレスレットでみかけます。
ファッションというよりは御守りとしてブレスレットやペンダントトップとして身に着けている人が多いのがこのアメジストです。
4.アメジストの主な産地
アメジストの主な産地で最も有名なのはブラジルです。
そしてザンビア、ウルグアイなども知られています。
すでに枯渇しているドイツの鉱床も美しい紫色のアメジストが採掘されました。
日本でもアメジストがわずかに採掘されていた場所があります。
4-1【日本】
基本的には日本では良質な宝石は採掘されません。
しかし、翡翠やトパーズ、サファイヤなど上質なものも決してそうでないものも産出された歴史があります。
アメジストは宮城県や石川県で採掘されたのが有名です。
水晶と聞くと山梨県を思い浮かべますが、水晶の発掘地ではありますが残念なことに今はほとんど産出されることはありません。
特にアメジストは元々産出されることは少ないのです。
山梨にある博物館の展示のアメジストのほとんどがブラジル産や外国での産出なのです。
4-2【海外】
4-2-1《ブラジル》
ブラジルは今も重要なアメジストの鉱山が存在しています。
品質も色々で美しいものから黒味のあるあまり美しいとは言えないものまであります。
シトリンも多くはこのブラジル産のアメジストが加熱されて出来ているのです。
ブラジルの鉱床は美しい緑の森と広大な草原、豊かな水源があり、動物も多く生息しています。
4-2-2《ザンビア》
ザンビアで採掘されるアメジストは素晴らしい品質のものが多く、原石の状態で大変色が濃く研磨するとなお美しく魅力的な色合いです。
いつでも均一な色合いの石が採れるわけではないようです。
4-2-3《ウルグアイ》
ブラジルの南にあるのがウルグアイです。
ただ、色あいにはムラがあり、内包物も多いことから美しい部分だけを取るのが難しとされています。
無色の色のない部分があったり、濃い部分があったりすることやあまり大きな石ではないことも特徴です。
5.アメジストとシトリン
アメジストに限らず同じ宝石でも色が違えば呼び名も違います。
水晶の場合、紫色がアメジストですが、同じくらい有名なのが黄色い水晶の「シトリン」です。
天然の色の場合、黄色からオレンジ、赤色まで幅広くありますが非常に希少性の高い宝石です。
シトリンは基本的にはアメジストを加熱して色を引き出します。
しかし、どのようなアメジストでも黄色に変化するわけではありません。
ブラジル産のアメジストがよく使われるようです。
また黄色を紫色の二色を持っている「アメトリン」も有名ですね。
6.アメジストの石言葉
宝石には「石言葉」というものがあります。
2月の誕生石でもあるアメジストの石言葉は
「誠実」
「愛情」
「高貴」
「覚醒」
「心の平和」
などがあげられます。
気持ちを落ち着かせる意味でも情熱的な恋人同士で着けると気持ちが穏やかになるとヨーロッパでは考えられていました。
冷静な判断力が持てるようにとアメジストを身に着ける人はお守りとして持っていたようです。
7.アメジストの指輪の保存方法や注意点
アメジストは内包物が少ない美しい紫色と不透明なものに分かれます。
透明感が強いものはジュエリーに使われていることが多いので高額です。
また天然の色である紫色も熱処理などでさらにクリアにしています。
その色は永久的な色合いになるのですが、太陽の光や過度な熱を加えると色が退色することがあります。
使い方や保管の仕方次第では割れたり傷が付いたりします。
アメジストのモース硬度は7で傷が付きにくいのですが当然それ以上の硬いものと一緒にしたり、こすり合わせたりすると傷が付きます。
保管はできるだけ単体で行い、指輪を着ける場合はダイヤモンドの付いたジュエリーなどとは重ね着けしないほうが良いでしょう。
また、アメジストの指輪やジュエリーを着けている時に角やとがったところにぶつけたりすると割れることもあります。
万が一そのようなことが起きた場合はリフォーム(リメイク)専門店に相談してみると良いでしょう。
新たに石を擦りなおして留めることが出来るかもしれません。
アメジストは古くから多くの人に魅力を与えてきた地球が生んだ宝石です。
指輪を着けてきた人の人生を重ねていきます。
「価値」とは色々な意味を含みますが金額だけでないそのジュエリーが自分のスタイルに欠かせない愛おしい存在になることも一つの価値ではないでしょうか。