指輪の素材によって価値はどう違う?悩むあなたにアドバイス

北京オリンピックの時プラチナの金額がグラムあたり7,000円を超えた事は記憶している方も多いかもしれません。

20年ほど前は数年間グラムあたり1,200円前後でしたのでその頃にプラチナを買っていた人はさぞかし懐はポカポカになったことでしょう。

貴金属は安い時買って高くなったら売ることで利益が出るのは当然です。

しかし、今の相場を見て「下がった下がった!!」という人がいますが決してそうではありません。

一番高値から見たら下がっていますが一番安値から見たら相当上がっているのです。

仮想通貨もそうですが、株や信用取引などもふくめて、なんとなく始めて、結果、全財産をつぎ込むことになるのはよくありません。

日本ではほとんど投資に関して学校の授業では学びません。

なので、知識不足の人が安易に投資に生きているお金をつぎ込みます。

使う予定がない、なくしても良いくらいの金額にしておくべきです。

そして、儲け話を耳にしてもあまり本気にしてはいけません。

人は損した話はしたがりませんが勝った話はしたがるものです。

貴金属の積立なども実際は手元に貴金属が届くわけではありません。

一部では問題になっています。

これから指輪やジュエリーを購入したり、プレゼントでもらったりする場合は、あまり相場を気にせずに自分や大切な人、家族が愛用できるものを選ぶことが一番幸せな事だと思うのです。

1.指輪の素材の価値について

指輪は着けているところを自分で見ることで自分の気持ちを高めたり、手を動かすたびにキラリと輝いて周囲の視線を惹きつけることも出来るパワフルなアイテムです。

祖母から母へ、母から娘へと代々受け継いだ大切な家族の絆として、頑張った自分へのご褒美として、また一生に一度の記念日としての思いをのせた指輪もあるでしょう。

なにより、結婚指輪や婚約指輪といった愛の証としても人生の節目に深くかかわる特別なジュエリーともいえます。

指輪の素材には使用される金属やその配合によって、色・形・重み・輝き・デザイン加工の自由度・独自の機能性など、それぞれの特徴があります。

毎日身に着ける日常使いの指輪なら、比較的どんな洋服にも合い、傷がつきにくく変形しにくい素材の指輪が重宝します。

特別な時に着ける指輪であれば美しくデザイン加工でき華やかな素材であることが最優先されることもあります。

素材を選ぶときは自分の好みや価格などとともに、どんなシーンで使いたいかも思い浮かべてみましょう。

あなたの手をより美しく見せてくれることはもちろん、永く身に着けられ、あなたにパワーを与えてくれる素材に出会うことで自信をもって日々を輝かせていけることでしょう。

2.素材の種類

指輪の素材としてはプラチナ(platinum)、ゴールド(gold)、シルバー(silver)といった貴金属が主に使用されます。

これら3つが指輪の素材として選ばれるのは

  • 人を魅了する美しさがあること
  • 産出量が少なく稀少価値が高いこと
  • 化学的に安定していて空気中で変化しづらいこと
  • 軟らかく広がり延びるのでデザイン加工ができること

という優れた特性を持っているためで、古代より世界各国で重宝されてきました。

その稀少性で財産的価値の高いシルバー・ゴールド・プラチナですが、いずれも純度100%の状態では軟らかすぎてジュエリーには不向きななのです。

他の金属を加えて合金することで硬さを増して指輪の素材として使用できるようにしています。

2-1【プラチナ】

プラチナは古代エジプトの「テーベの小箱」と呼ばれる化粧箱の一部や、アンデス文明のジュエリーにも使われていました。

銀と似た白い金属なのでスペイン語のプラタ(plata―銀)からプラチナと呼ばれるようになりました。

プラチナをジュエリーの素材に用いて有名にしたのは有名ブランドのカルティエ。

プラチナを使用したガーランド様式というデザインで当時のジュエリー界をリードしました。

プラチナの滑らかな輝きは独特の質感があり、色はシルバーと同じ白系ですがシルバーより渋みのある色合いをしています。

プラチナはシルバーやゴールドに比べ、重みがあり、融点が1,769℃と高く、きわめて耐性が高いのが特徴です。

プラチナは特に日本での人気が高く、最近では純度100%の高品位・硬化プラチナも開発されています。

ピュア(純粋)なことに価値をおくブライダルリングでは圧倒的なシェアを誇っています。

2-2【ゴールド】

ジュエリーの素材として最も古くから使われたのがゴールド。

メソポタミアにて使われ始めたと言われています。

ゴールドは天然の塊のまま、もしくは砂金の状態で発見され、そのまま使用できたため早くから利用されたようです。

美しく輝き、錆びることも朽ちることもないゴールドは最高の価値の座に君臨し、あらゆる人々を魅了し、ジュエリーの素材として長く使用されてきました。

指輪の素材としては100%純金のままでは軟らかすぎて不向きなため、純金に他の金属を加えて合金することで硬さを増し素材として使用しています。

この時に加える他の金属の種類や配合によって、さまざまなカラーバリエーションが生まれます。

これがシルバーやプラチナにはないゴールドの大きな魅力となっています。

ゴールドのベースカラーはもちろん「イエローゴールド」です。

ゴールドにシルバーを多く加えるほど「グリーンゴールド」に近づき、銅を多く加えるほど「レッドゴールド」に近づきます。

また、ゴールドにパラジウムを加えることで「ホワイトゴールド」になります。

「ホワイトゴールド」はもともとヨーロッパにて、プラチナの代用品として開発され、欧米では今でも白い貴金属といえばプラチナではなくホワイトゴールドを指すくらい一般的です。

最近では、ゴールドにシルバー・銅・パラジウムを加えた「ピンクゴールド」が肌なじみしやすい柔らかい色合いで人気です。

2-3【シルバー】

シルバーはゴールドより少し後のメソポタミアやエジプトで使われ始めたといわれています。

シルバーは塊の状態で産出されることが少なく、不純物を取り除く必要がありました。

そのため、精錬法が未発達だった古代や中世の時代にはゴールドより貴重なものとして扱われていたことも多かったといいます。

シルバーは同じ白い貴金属のプラチナの渋い光沢に比べると落ち着いた柔らかな光沢が特徴です。

その独特な色、質感、加工のしやすさ、価格の手ごろさなどから近年はシルバーをあえて素材に選ぶジュエリーデザイナーも増えています。

女性だけでなく男性にも人気のあるシルバー素材。

そのデザイン性の豊富さから独創性を重視するアーティストや芸能人などが好んで使用しています。

2-4【その他】

指輪の素材として近年では美しさに加え、実用性を重視した素材も多く開発されてきています。

2-4-1《パラジウム》

パラジウムはプラチナよりも安価で、プラチナと同等の銀白色の輝きを持つ素材です。

近年、結婚指輪として人気が出ています。

特徴としてはメッキなしで美しい輝きが保て、汗や温泉などでも変色することがありません。

また、プラチナよりも軽いので装着感がいいのがメリットです。

2-4-2《チタン》

チタンはとても耐食性の高い金属で普段の生活のなかで変色することはほぼありません。

硬さもプラチナの倍程度の強度があるとされており、アレルギーを起こしにくい金属としても知られています。

また、ゴールド・プラチナに比べて軽く、指輪が苦手という方にもおすすめです。

2-4-3《ステンレス》

ステンレスはキッチン用品などで馴染みのある素材ですが結婚指輪としても実は有能です。

変色に強く耐久性に優れ、アレルギーを起こしにくい素材です。

一方でサイズ直しがしづらく、お店によっては受け付けてもらえないこともあるので注意しましょう。

3.金属アレルギーのあるあなたでも着けられる素材について

ジュエリーを使用する人を悩ませるのが金属アレルギー。

特に結婚指輪は一生身に着けるもの。

しっかり選びたいですよね。

金属アレルギーは生まれもっての体質に関係なく、誰でも突然起こる可能性があるといわれています。

普段、人間の皮膚は金属を身に付けてもアレルギー反応を起こすことはありません。

しかし、汗などで金属が溶け出して金属イオンが作り出され、これが皮膚を通して身体に入ってしまうことで拒絶反応を示す状態が金属アレルギーです。

厄介なことに一度アレルギー反応が出てしまうと根本的に直すことは難しいようです。

そのため金属アレルギーを起こさない方法は、「金属アレルギーの原因になる金属を身に着けないこと」が一番です。

指輪の素材として使用される貴金属のなかでプラチナ、ゴールドは金属が溶け出しにくい(金属アレルギーを起こしにくい)といわれています。

ただし、気をつけなければいけないのはプラチナやゴールドの純度100%の素材では軟らかすぎて傷つきやすいため、硬さを強化するために他の金属を混ぜている場合が多く、その混ぜた金属でアレルギーを起こすこともあることです。

最近は、硬さを強化し、金属アレルギーを起こしにくい素材として、稀少金属(レアメタル)と呼ばれる金属類を使用した指輪がでてきています。

レアメタルと呼ばれる金属にはチタン、ジルコニウム、タンタルなどがあります。

非常に金属アレルギーを起こしにくいとされています。

ただし、金属自体が稀少で価値がある上に加工が難しいため、指輪としてはかなり高価になります。

ゴールドやプラチナ、そしてこのレアメタルも、あくまでも「金属アレルギーを起こしにくい」のであり、「絶対に起こらない」ものではないので注意が必要です。

金属アレルギー反応がご心配な方は病院でパッチテストと呼ばれるアレルギー反応テストを受けてから選ぶことをおすすめします。

4.指輪の素材についてのメリット・デメリット

指輪の素材によっては傷がついたり、変色が起こりやすいものもあります。

指輪の主要な素材はプラチナ・ゴールド・シルバーです.

しかし、この3種ともに100%の純度では軟らかすぎて指輪の素材としては傷つきやすく加工がしにくい状態です。

そのため通常、ほかの金属をまぜて指輪に適した硬さにして使用するのが一般的です。

金属の純度や合金の配合によって素材のメリット・デメリットは変わってきます。

指輪の素材として硬さ・強度があればあるほどいいかというと実はそうではありません。

硬いと加工しづらいためサイズ直しが出来ない。

硬すぎて曲がらずに割れてしまうという一面もあるからです。

永く身に着けるためにもメンテナンスのしやすさも考慮して選ぶことも大切です。

自分にあったちょうど良い素材を選びましょう。

4-1【プラチナ】

結婚指輪の素材として定番のプラチナはシルバーやゴールドに比べて重みがあり、融点が1,769℃と高く、きわめて耐性が高いのが特徴です。

また、シルバーのように黒ずむこともありません。

指輪用のプラチナは、硬度やデザイン加工のしやすさからパラジウムを混ぜた合金が一般的です。

Pt950やPt900といった純度の高い合金素材が指輪として使われています。

数値が高いほどプラチナの純度が高いので、その分傷つきやすくなります。

最近では、純度100%のPt1000も開発され、ピュア(純粋)に価値をおくブライダル用としても人気が出てきています。

4-2【ゴールド】

ゴールドは、あらゆる金属の中でも腐食しにくく、輝きが失われません。

その美しさ、永遠性、稀少性から人々を魅了し続けて指輪の素材としても長く使われてきました。

ゴールドも純度100%の状態だと軟らかく指輪の素材としては不向きです。

純度100%は24Kと表示されているものにあたります。

指輪として使われるのは純金の含有率が75%程度の18Kと呼ばれるものが一般的です。

この数値が高いほど純度が高く傷つきやすいということになります。

反対に低すぎるとゴールド以外の金属が酸化等で変色しやすくなるという一面もあるので気をつけましょう。

特に、ピンクゴールドは銅を配合することで赤みを持たせた素材。

銅が混じっていることにより汗や温泉などに反応して変色が起こりやすくなります。

また、硬くて強度がありますが、加工が難しいため、サイズ直しを受け付けていない場合もあります。

ピンクゴールドを選ぶ場合は購入前によく確認しておきましょう。

4-3【シルバー】

シルバーは安価で加工しやすいのがメリットです。

しかし、柔らかくて傷つきやすく、変色が起こりやすい素材。

空気中の硫黄成分に反応して長時間経過すると少しずつ黒く変色してきます。

専用のクロスで輝きを取り戻すことは可能です。

シルバー素材の指輪はこまめな手入れが必要となるでしょう。

シルバーの変色と傷防止のために有名ブランドの指輪の多くは、表面にロジウムめっきやパラジウムめっきを施したものが使われていることが多いようです。

5.保存方法や注意点などのアドバイス

どんな素材の指輪でも着けていると多少の傷や汚れはどうしても出てくるものです。

少しでも購入した時の良い状態を保つために指輪が傷つきやすい行動、指輪が変色してしまう場面を覚えておきましょう。

5-1【硬い物を触ったり、重い荷物を持つ時】

硬い物に触ったり、長時間重い荷物を持ったりする場合は指輪に傷だけでなく変形も起きやすくなります。

5-2【運動する時】

ボールやラケットを使うなど手に強い衝撃が加わるスポーツでは指輪を変形させる恐れがあります。

また、シルバーなど汗に弱い素材だと黒く変色することもあります。

5-3【肌のお手入れ・メイクの時】

女性なら毎日メイクやお肌の手入れが欠かせませんよね。

しかし、化粧品類に含まれる油分は指輪の輝きを曇らせることもあります。

5-4【温泉に入る時】

温泉に入ることで硫黄などの成分に反応して変色してしまうことがあります。

ゴールドやプラチナなどの素材は純度が高ければ温泉などで変色することはありません。

しかし、ごく稀に合金した金属に反応して変色することもあります。

このような場面では指輪をはずしておくか、あらかじめ変形や変色に強い素材を選んでおくことも大切です。

また、指輪は使用した後、汗や皮脂が付着していることもあります。

柔らかい布などで軽く拭いておきましょう。

その際に、指輪にキズなどの傷みがないかも確認しておきましょう。

指輪の傷みに気がついたときは放置せず、早めに購入したお店へ連絡して相談してみるのがおすすめです。

信頼のおけるお店でしたら修理に対応してくれるはずです。

日常使いの指輪は定期的なメンテナンスとして指輪のクリーニングサービスを利用するのもおすすめです。

油分などの汚れを取るにはぴったりのサービスです。

購入されたお店が無料で行ってくれることも多いようです。

長く愛用するためにも修理、日々のお手入れ、定期的なメンテナンスをしながら、いつまでも美しい状態を保っておきたいですね。


指輪のサイズ直し、ご相談受付中

海外ブランドの正規店で「サイズ直しができない」と断られた指輪でも、修理、サイズ直し、リフォームを行なっております。

ジュエリーショップに直接来店するのは「敷居が高くてためらってしまう」という方は、お気軽にご相談ください。ジュエリーの専門家が無料でお応えいたします。

無料相談・お問い合わせはこちら

ジュエリーの専門家による無料相談実施中!

ジュエリーショップは敷居が高いイメージがあり、ご来店をためらう方が多くいらっしゃいます。ジュエリーに関してお困りの方がお気軽にご相談できるように、無料でご相談を受け付けております。

マリッジリング、エンゲージリング、メモリアルジュエリー、リフォーム、修理などのご相談にジュエリーショップの専門家がお応えいたします。

無料相談・お問い合わせはこちら