自分で指輪のサイズ直しをしようする人は以外と多いのかもしれません。
指輪本体に大きな影響を与えない方法ならまだしも、実際に指輪をカットして曲げたり叩いて伸ばしたりと強行手段に出る人もいます。
宝飾品の職人達はただならぬ時間をかけて修行します。
指輪のサイズの一号は長さにすると約1ミリ。
1ミリという小さな数字はジュエリーの世界ではとても大きな違いを生みます。
職人は、その小さくて大きな世界に日々腕を磨いているのです。
餅は餅屋!指輪のサイズ直しはプロに任せましょう。
この記事でわかること
1.指輪のサイズ直しは自分で出来るのか
「指輪が緩くて抜けてしまいそうで困った」
「なんだか指や関節が太くなって指輪がキツい」
「入らなくて困った。」
などなど。
身体の変化によって指輪が緩くなる方やきつくなる方がいます。
指輪は大きくても小さくても身に着ける事に不便を感じ困ります。
そして、大切な指輪だからこそジュエリー店に預ける事に抵抗があり、自分で直そうと思う方もいるのではないでしょうか。
指輪にもよりますが1号程度であればご自分でサイズ直しのような事は出来ます。
ですが、おすすめはしません。
基本的にはジュエリーのプロに相談しましょう。
おすすめをしない理由は下記の様な可能性があるからです。
- 指輪に留めてある石が取れてしまう可能性がある
- 指輪のサイズの調節は1号程度で正しいのかどうか
- プロでない方が指輪を叩いて伸ばしたりする事により指輪の耐久性が悪くなる
- 変形などの原因を作ってしまう
- プロがみたらサイズが合わない原因が浮腫みなどでサイズ直しが必要がない場合もある
このように大切な指輪を自分でサイズ直しするには色々と問題が起こります。
また、上記の以外にも想像もしていなかった事が起こる可能性もあります。
一見簡単に見えるサイズ直しはとても奥が深いのです。
購入店やジュエリーのお直しを行なっているお店にお願いをしましょう。
その他にもジュエリーのリフォームやオーダーサロンなどもおすすめです。
2.自分で出来る指輪のサイズ調節の方法
思い入れがありどうしても預けたくない方や預けるのが不安の方など指輪のサイズ直しを出来れば自分で行いたいと思う方もいます。
基本的に指輪本体のサイズ直しはプロに直してもらう事をおすすめします。
しかし、どうしても指輪のサイズをご自身で調節したい方へ対処方法をお伝えします。
2-1【芯金棒】
芯金棒を使用する方法です。
この方法は、まず芯金棒を購入してその棒に指輪を入れ木板を当ててハンマーで叩きながら指輪を1号程度調節することが出来ます。
また、叩いて小さくする方もいるようですが基本的には変形の恐れや石が取れたり破損してしまう可能性があります。
石がセットしてある指輪には不向きです。
芯金棒を使用するメリットとデメリットは、次の通りです。
2-1-1《メリット》
- 自分でサイズ直しが出来る。
2-1-2《デメリット》
- 1号程度しかサイズ直しが出来ない
- 石がセットされている指輪の場合、爪が緩み石が外れてしまう可能性がある
- 金やプラチナは柔らかいため叩いた跡が残る可能性がある
- 金やプラチナの指輪でも品位が低いもの、元々指輪の厚みが薄いものは指輪にヒビや亀裂が入ってしまう可能性がある
- 最悪の場合切れてしまう可能性がある
このように指輪のサイズ直しを自分で行うにはリスクが伴うことを頭に入れサイズ直しを検討しましょう。
2-2【ピタリング】
指輪の内側にピタリングというプラスチックのパーツをセットしてサイズの緩い指輪を調節する方法です。
基本的には緩くて指輪が回ってしまい困っている方向きです。
サイズが小さい指輪やあまりに大きい指輪には向いていません。
また、指輪の幅が合う合わないがありますので注意が必要です。
ピタリングを使用するメリットとデメリットは次の通りです。
2-2-1《メリット》
- 簡単に出来る
- インターネットなどで手軽に手に入り価格も安く試しやすい
- 透明なので目立ちにくい
2-2-2《デメリット》
- 指輪の厚みや幅によりピタリングが合わない場合がある
- 指輪のサイズがとても大きい場合はピタリングを使用しても変わらない
- 指輪が小さく大きくする場合は対応出来ない
ピタリングはお値段もお求め安いので試してみる価値はありそうです。
指輪のサイズを関節の大きさに合わせて購入した方に多い悩みの一つ「指輪がくるくる回ってしまい困っている方」にもおすすめの方法です。
2-3【重ね着け】
大きい指輪の上にピッタリのサイズの指輪を重ね着けする方法です。
重ね着けをするメリットとデメリットは次の通りです。
2-3-1《メリット》
- 全周の彫模様やデザインが施されている指輪は職人がカットしてロウ付けの加工を行うのでカットした部分だけ模様やデザインがなくなったり異なったりする可能性がない
- 丁度いいサイズの指輪がある場合、新たに道具を購入しなくても出来る
- 指輪を重ね着けすることで1本着けている時とはまた違った感じを楽しむ事が出来る
2-3-2《デメリット》
- 小さい場合は対応出来ない
- 幅が広い指輪は重ね着けが合わない場合がある
- センターに大きな石がセットされている場合、重ね着けを行うことでデザインが崩れてしまう可能性がある
- 指輪のデザインにより合う指輪と合わない指輪がある
重ね着けも指輪の破損の恐れがないのでおすすめです。
重ね着けすることで1本の時とは着けた時のイメージが変化するので2倍楽しむ事が出来ます。
3.自分でサイズ直しをするメリット・デメリット
自分で指輪のサイズ直しをする方法がインターネットなどに載っています。
しかし、その多くのサイズ直しが出来るのはおおよそ1号程度です。
まずどの程度サイズが合っていないかを知りサイズ直しを行いましょう。
そして、無理してサイズを自分で直そうとしない事も大切です。
何故ならば、石が欠けたり、指輪にヒビが入ったりしてしまう可能性もあります。
少しでも不安がある場合は購入店やサイズ直しを行っているジュエリーショップやジュエリーのオーダーやリフォームを行っているお店に相談だけでもしてみる事をおすすめします。
自分でサイズ直しをするメリットとデメリットをそれぞれご紹介致します。
3-1【メリット】
- 大切な指輪を預ける事なくサイズ直しが出来る
- お金をかけなくて済む
- 指輪をカットしないで済む
3-2【デメリット】
- 指輪のサイズを小さくする事が出来ない場合が多い
- 大幅なサイズ直しが出来ない
- 石が欠けたり、模様に傷が入ってしまう可能性がある
- 美しく仕上がらない
- 購入したお店のメンテナンスが受けられなくなる
自分でサイズ直しが出来ると急遽使用したい日に間に合わせる事が出来ます。
ですが、その分リスクもあることを頭の片隅に入れておくといいかもしれません。
4.自分でサイズ直しをすることのまとめ
自分で出来る指輪のサイズ直しのおすすめ方法は指輪本体を傷つけることない「ピタリング」や「重ね着け」です。
その他にもテープを貼る方法やマニキュアを塗るなどありますがこちらはあまり変わらないようなのでおすすめはしません。
また、自分で指輪を叩いてサイズ調節を行う際は石が欠けてしまう可能性や指輪にヒビが入ってしまう可能性など、万が一の事を考えてから行いましょう。
リスクを考える事は怖いですが大切な指輪だからこそです。
そして、少しでも指輪本体のサイズ直しを自分で行うのが怖い場合はジュエリーのお直しを行っているお店にお願いすることをおすすめします。
また、指輪のサイズ直し行うか、重ね着けをするかでお悩みの際はジュエリーのプロに一度相談してみるのもいいかもしれません。
その際にどんな指輪と重ね着けをしたらいいかも聞いてみると重ね着けの参考にもなります。
指輪のサイズ直しは指輪全体の状態、バランスの確認を直す前に行います。
プロだからこそ指輪のリスクに気が付く点もあります。
ですので、プロに相談をしサイズ調節を行う事が皆様の大切な指輪にとって一番の選択です。
そして、プロでサイズ直しを行うと新品磨きも行ってくれる所がほとんどなので綺麗なピカピカの状態で大切な指輪を楽しむ事が出来ますよ。
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