サファイアと聞くときっと、青い色の宝石を一番に思い浮べる人が多いですよね。
オスカーワイルドの「幸福の王子」の王子の像の目は青いサファイヤでした。
悲しくも美しいお話で有名ですね。小学生の道徳の授業で習った人は多いはずです。
そして、昭和の天才漫画家 の手塚治虫の「リボンの騎士」をご存知の方はどれ位いるでしょうか。
主人公の名前は「サファイア」
本当は女の子なのですが王子として生きることになります。
色々な少女コミックで連載されていましたが描かれているコミックによって、サファイア王子の設定が少しずつ違っていたのも面白かったのです。
「サファイアは青色。青色は男の子の色」「女の子の色は赤色」
そんな決まりごとのようなものができたのはサファイア王子の影響?
「サファイア」はジュエリーには欠かせない宝石です。青い色だけではなく様々な色を持つ「サファイア」は気高く美しい宝石です。
「サファイア」は世界中の宝石ファンの憧れの石なのです。
この記事でわかること
1.サファイアの指輪の価値について
イギリスのキャサリン妃の婚約指輪は、当時のチャールズ皇太子がダイアナ妃に送った婚約指輪である事はあまりにも有名です。
テレビの報道などを観て、なんて素敵な指輪なのかしらと思ったと同時に、あの美しいロイヤルブルーのサファイアが付いた指輪は一体どれくらいの価値なのかしら。。。。
私もサファイアの指輪を持っているけれど値段はつくのかしら。。。。
などと思ったりしたことはありませんか?
サファイアは、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドと同じ世界四大貴石の一つでもあり、数ある宝石の中でも時代を問わず人気が高い宝石です。
特に色の改善の加熱処理などを行っていない、輝きがある品質の良い非加熱のサファイアの指輪やジュエリーは、何百万、何千万もの高値で販売されています。
中古の指輪でも数百万〜と高値で販売されています。
それだけ、サファイアの指輪やジュエリーは価値があり世界的にも人気が高く欲しい人が沢山いる証拠なのかもしれませんね。
数千万円で購入した指輪じゃないと値段はつかないの?と疑問に思うかもしれませんがそんなことはありません。
サファイアの色、照り、傷の有無によって価値が決まり値段が付きます。
もちろん、サファイアの状態によってはサファイアに値段が付かず、素材の地金の金額のみの場合もあります。
買い取りを希望して買取店へ持っていく場合は、鑑別書があれば一緒に持って行く事をおすすめします。値段が少し高くなる可能性があります。
鑑別書がない場合でも買い取り店では鑑定する人がいるはずです。さほど心配はないでしょう。
もちろん、サファイアの指輪の価値とは人それぞれ違います。
大切な人から貰ったサファイアの指輪、一生懸命働いて貯めたお金で購入した素敵なデザインのサファイアの指輪などなど。
その指輪に物語があるからこそ価値があるのです。
キャサリン妃の婚約指輪もとても綺麗です。ですが、それ以上にダイアナ妃が身に着けていたという事と、それを譲られたことに価値があるサファイアの指輪なのだと思うのです。
2.サファイア・スターサファイヤについて
9月の誕生石のサファイア。
ブルーのサファイアが一番目にする色ですがそれ以外にもピンクサファイアやイエローサファイアを見たことはなくてもは、聞いた事があるのではないでしょうか。
サファイアは鉱物名を「コランダム」といいます。
コランダムはブルー、ピンク、イエローの他にもグリーン、オレンジ、ブラック、ホワイト、バイオレッドなと、カラーバリエーションがあります。
ただし、赤色のコランダムを「レッドサファイア」とは言いません。。
赤色のコランダムこそ、皆様もご存じの「ルビー」と呼び区別されています。
要するに、ルビーとサファイアは、同じコランダムという鉱物なのです。共に指輪やジュエリーには、欠かせない宝石で世界四大貴石で価値のある宝石に名前を連ねます。
また、サファイアには、ライトで光をあてると6放射の星形に輝く紋様が出ます。
これを宝石用語では「アステリズム」と言い、夜空に輝く星のように6本の放射が出るので、見た目通り「スターサファイア」といいます。
「スター効果」や「星彩効果」とも言われています。
このスター効果は、微細なルチルという針状のインクルージョンが密集した石をカボションカットすることによりアステリズムが確認出来ます。
スター効果はサファイアだけでなくこのルチルという針状のインクルージョンがあるその他の鉱物でも見ることが出来ます。
スターサファイアは、太陽の光でもスターを見ることができます。
指輪にして晴れの日に身に着けスターを楽しむのも面白いですね。
どのジュエリーも人に見せる為だけのお洒落にとどまらず、自分だけが知っている秘密のお洒落があるとより身に着けるのが楽しくなりますね。
3.サファイアの色の種類
この宝石は、とても素敵に輝いているけれど一体何の石かしら?
と商品の名前を良く見てみたらサファイアだったという経験をした方はいらっしゃいませんか?
サファイアの色と言ったら深く鮮やかなブルーの色をイメージする人がほとんどですが、ピンクやイエローやオレンジ、グリーン、ブラックなど色々な色のサファイアがあります。
これらをファンシーカラーサファイアと言います。
また、無色のサファイアをカラーレスやホワイトサファイアといいます。
サファイアの鉱物はコランダムといい本来、純粋な鉱物の場合は無色ですが、その中にある種の元素が不純物として少しだけ取り込まれる事により様々な色のサファイアができます。
色によってサファイアの価値は異なります。
サファイアの中でもコーンフラワーブルーは最高級品になります。
そして、コーンフラワーブルーと同じ位高級なのが、パパラチアサファイアです。
パパラチアとは、オレンジとピンクの中間の色が蓮の花のに似ていることからシンハラ語の蓮の花パパラチアが名付けられました。
希少なコーンフラワーブルーやパパラチアがセットされている指輪は、とても綺麗で美しく、見ているだけで引き込まれそうになってしまうくらい価値のある指輪やジュエリーです。
ただし、その美しさにも幅が広くあるので、その名前が付いているからと言って全てが高額であるとは限りません。
十数年前、パパラチアは高額で取り引きされるため、少しオレンジがかっているだけのサファイアに「パパラチアサファイア」の鑑別書を付けて高額で販売しているデパートや、小売店があって問題になりました。
今ではあまり聞かないことですが気をつける必要があります。
4.サファイアの主な産地
とても綺麗な色のコーンフラワーブルーサファイアのカシミール産は残念ながら現在はほぼ産出されません。
その色合いに近いものはミャンマーでも産出されています。
スリランカはパパラチアの産出として有名です。
その他にマダガスカル、オーストラリア、タイ、パイリン(カンボジア)、モンタナ(アメリカ)、アフリカ、アジアの各所など他の国々でも見つかっています。
実は日本の青森でもサファイアは見つかっているんですよ。
上質なサファイアの産地はカシミール、ミャンマー、スリランカ。
この産地の綺麗なサファイアは宝石ファンの憧れです。そして希少価値も高いのです。
5.サファイアについてあれこれ
サファイアは東洋から古代ヨーロッパに渡ってから長い間王族の人たちに好まれてきました。
また、神聖な物とされており聖職者にふさわしい石とされていました。
この頃、浮気をしている人にサファイアを持たせると色が変わると信じられていて、疑わしい人には長く持たせていたそうです。
その他にも、病気を治癒してくれる効果があるなど、当時の人にとって神聖な特別な石だったようですね。
また、指輪で身につけるのもおすすめのお石です。
サファイアは、モース硬度10段階のうち9の位置にいます。ですから、比較的割れにくいのです。
もちろん故意に何か硬いもので叩いたりしたら割れてしまいます。
また、劈開(へきかい)という一定の方だけ割れてしまう性質も無いと言われていますので、身に着けるジュエリーの中で物に触れる機会が多い指輪におすすめです。
6.サファイアの石言葉
そんなおすすめのサファイアの石言葉は、誠意、忠節、真実、高潔、徳望、慈愛などです。
サファイアのブルーは心を綺麗に保ってくれそうですね。
サファイアの石言葉は、これだけではなく色によっても少し異なります。
例えば、イエローサファイアは目標達成や自信など、仕事や学業などのお守りになります。また、ピンクサファイアには可愛らしさという石言葉があります。
石言葉を知ることで身に着けたい気持ちが湧いてくる人もいるかもしれませんね。
サファイアは価値のある宝石中でも男女問わず幅広い年齢の方が身につけられることでも人気なのです。
7.保存方法や注意点などのアドバイス
サファイアの指輪を保管しておく方法は他のジュエリーと変わりません。
ジュエリーボックスへしまう際は他の指輪の石などとぶつからないように入れて下さい。
時間がある時に柔らかい布やメガネ用のクロス等で全体を拭いてあげましょう。
また、柔らかいハケや歯ブラシで温かいお湯と中性洗剤で洗うよくとありますが、あまりおすすめはしません。
万が一洗っている最中に石が取れたら大変なことになります。
宝石は指輪全体のバランスと小さな爪で留まっています。ですが、まれにきちんと石が留まっていない指輪もあります。
そこにハケや歯ブラシで洗ってしまったら取れてしまう危険がありますので、おすすめはしません。
もし、汚れが気になってきた場合は購入店やジュエリーショップへ持って行き綺麗にしてもらいましょう。
いつでも綺麗なジュエリーを身につける為にも困った時に相談に乗ってもらえるマイショップがあるといいかもしれませんね。