指輪のサイズを聞かれて正確にこたえられる人はあまり多くありません。
女性の中には自分が思っているサイズよりも実際は2号位小さい方が多いのです。
抜けなくなるのが怖くて安心の幅を持たせているようですね。
もちろんそれ位が心地良いという方もいます。
指のサイズは体調、季節、朝・昼・夕・夜でも全然違います。
指輪はある程度ピッタリよりは緩めの方が良いとは思いますが極端に違う場合どうすればいいか悩みますよね。
かつてこんな方がいました。
《彼女が好きなブランドの指輪を海外出張で発見!!
日本ではもう売ってなくてプレゼント出来なかったのでとても悔しかったのです。
ところがこんな異国で見つけた!!
お店の人にサイズを聞いたらフランスサイズで「55号」。。
コントじゃあるまいし。。。
と、よく分からなかったがそんなに変わらないだろうと喜び勇んで買って帰ってビックリ!
彼女の薬指のサイズは日本サイズで7号だったのです。
フランスサイズの55号は日本サイズで15号!
倍の大きさじゃないか。。。
なんとか中指に収めてみたものの、彼女の中指のサイズは9号。。
やはりぶかぶかのグルグルで大きい。。
困った僕は同じブティックの東京銀座店へ相談に行きましたが、サイズ直しは出来ないと断られたのです。
もちろん交換も出来ないと。。》
彼からのプレゼントや自分で買った記念の指輪、大切な人から譲られた指輪のサイズが大きいと困っているあなたへ。
自分で臨時の解決方法と最善の方法をまとめてみました。
参考にしてみて下さい。
これからは指輪のサイズはジュエリーショップを見かけたら測って貰ってください。
親切に測ってくれますよ。
この記事でわかること
1.指輪が大きいと困った時の応急処置
1-1【指輪ストッパー】
「ピタリング」というグッズを購入する。
ご存知の方も多いかと思いますが指と指輪の間にシリコンを挟んでご使用するグッズです。
市販でも売っているので急に必要な時に便利ですが、挟んでいるだけなので外れやすいく不便に感じる方もいます。
指輪の内側の形状とフィットしないといけないのでピッタリ収まれば便利なグッズです。
もう1つは「エリリン」です。
可愛らしい名前の「エリリン」はリフォーム・オーダーサロンまたは、ジュエリーのお直しを扱ってくれるお店で対応してくれます。
指輪の内側にストッパーをロウ付けと言って1箇所固定して留める方法です。
サイズ直しは指輪自体をカットして行うのですが、どうしてもカットしたくない方にはおすすめです。
こちらの方が職人さんの手も加わり長く安心して使用できます。
ただし、職人さんにお願いするので一旦ジュエリーショップへ預ける必要があります。
金額も貴金属を使用している為、お店によっては1万円前後からそれ以上になり1週間~3週間かかるのではないでしょうか。
大切なお出かけがあって付けたい場合は余裕をもってお願いしましょう。
「エリリン」はサイズによっては限度があるためその点もしっかり確認したほうがよさそうです。
1-2【マニキュア・ピアスのトップコートを使用】
マニキュアやピアスのトップコートを使用する方法です。
指輪の内側に厚めに塗る方法もありますが、お肌に合わない場合は注意をして下さい。
マニキュアに詳しくない方もいらっしゃると思います。
そこで、どのようなマニキュアを選んだらいいのかご案内します。
まず、色は指輪のサイズが大きいリングに塗っても分からないような無色透明がおすすめです。
マニキュアにも沢山のタイプがありますが、「ジェルタイプ」というのがおすすめです。
「ジェルタイプ」は、普通のマニキュアよりぷっくり塗れますので厚めに塗るにはこちらが簡単です。
コンビニエンスストアやドラッグストアなどわりとどこでも販売されています。
ただし、貴金属でない場合は使用は注意して下さい。
あくまでも臨時の対処法です。
1-3【サージカルテープを貼る】
サージカルテープを貼る方法です。
サージカルテープは指にテープを巻いてくるくる回る指輪のサイズが大きいことを緩和してくれます。
ただ、こちらもテープですのでお肌の弱い方、合わない方にはおすすめできません。
最近ではアレルギーの方やデリケートな肌の方が使用する、「時計の裏側に張るテープ」なども出ているようなので試してみるのもいいかもしれません。
指輪の内側の形状によるのですが、指輪の内側に厚めに貼ってもいいかもしれません。
ただし、幅が細めの指輪だとテープが表面から見えてしまいますのであまり向いていません。
1-4【重ね付け】
大きい指輪に重ね付けをする方法です。
指輪のサイズが大きいけれどもデザイン状サイズ直しができない指輪にもおすすめです。
やり方は簡単でサイズが大きい方を下に付けてちょうどいいサイズの指輪を上に付けます。
重ね付けをすることで手元も華やかになりよりおしゃれな指輪になるかもしれません。
ボリュームのある幅広デザインは重ね付けをすると全体のバランスと合わないかもしれませんので、プロにアドバイスを求めるのも1つの方法です。
1-5【ペンダントトップにする】
大きい指輪をチェーンに通してペンダントネックレスとして身に着ける方法です。
指輪の太さや重さによって用意するチェーンの形状や太さを選ぶ必要があります。
重さのある指輪を長年その状態で使用していると指輪の内側にチェーンが摩擦によって切り込みを入れてしまい指輪自体が傷つくことになることもあります。
逆に、あまりにも細いチェーンを使用すると重さに耐え切れずチェーン自体が切れることにもあります。
また、色石がセットされている指輪は石によっては衝撃に弱いものもありますので少し注意が必要です。
彼・彼女とのペアリングを仕事中に身に着けられない方でペンダントトップにして身に着けている方も多くいます。
指にするこだわりがなく、そのままの形で身に着けておきたい方にもおすすめの方法ですね。
2.ジュエリーショップでできる対処法
2-1【購入したお店】
2-1-1《購入したお店が分かる場合》
購入したお店に行きサイズ直しをお願いする方法です。
購入したばかりのリングなのに
「ブカブカでサイズが大きい。。」
または、
「何だか小さいかも。。」
と気になる方は購入したお店にサイズ直しが出来るかを聞いてみてください。
多くのお店は数日の間であれば交換に応じてくれます。
しかし、なかには買ったばかりでも応じてくれないお店もあります。
お店によってはアフターサービスの1つとしてサイズ直しを無料で行ってくれる所もありますが、有料の場合や回数制限があったりします。
自店のものにも関わらずサイズ直しが出来ないと断るお店も少なくありません。
購入する際はサイズ直しが可能な商品か必ず聞いておきましょう。
月日が経ってからだと当然交換には応じてくれませんが、中には買った時の30%ほど支払えば同じデザインで今のサイズとピッタリの指輪に交換してくれるお店もあります。
記念で買った指輪そのものではなくなるので抵抗がある方もいれば、新品になって得した気分になる方もいるようですね。
2-1-2《購入したお店がわからない場合》
プレゼントなどでもらったり、大切な方に譲られた指輪などは購入したお店が不明のことがあります。
その場合は指輪の内側の刻印を見てみましょう。
10倍ルーペがなくても拡大鏡でも見えますし、最近では携帯電話などで写真を撮ってから画面で拡大すれば容易にわかります。
例)Pt900 1.00 0.55
といった指輪の情報が刻印されています。
この場合プラチナの品位は900でメインの石の重さが1.00キャラットでメイン以外の石の重さが0.55キャラットであるとわかります。
そのほかにデパートのマークがあったり、ジュエリーショップのマークやブランドのマークが刻印されています。
購入店の情報は必ずしも刻印されているわけではありませんがあれば手掛かりになります。
親から譲られた昔の指輪なら両親のイニシャルや結婚記念日なども刻印されているかもしれません。
ちょっとロマンティックですね。。
また、Pt900 1.00 0.55 などの情報と合致する鑑定書や鑑別書ギャランティカードなどがあれば購入店の名前が記入されているものもあります。
2-2【修理・リフォーム・オーダージュエリー専門店】
修理・リフォーム・オーダージュエリーの専門店に行きサイズ直しをする方法です。
間違えてはいけないのが「小売店」ではなく「修理・リフォーム・オーダージュエリーの専門店」に行くということ。
小売店はあくまでも商品を売っている店です。
実はあまり知識が無い人でも店頭に立っていますし、断られるケースの方が多いのです。
ですから
「購入店でサイズ直しを断られてしまって困った。。」
「デパートなら何でもやってくれると思ったのに断られた。」
そんな方は「修理(リペア)・リフォーム専門」だけでなく「オーダージュエリーの専門」のお店も探してみてください。
親切なお店なら対応してくれますよ。
専門店ですから専属の職人さんをかかえているお店も多いのと、ジュエリーの知識が小売店の店員よりもはるかに豊富です。
修理(リペア)相談だけでも気軽に聞くことができます。
お直しは有料ですが相談は基本無料です。
お直しの金額はお店によってかなりばらつきがあります。
しっかり探してまずはお問合せをしてみましょう。