ジュエリーに小さい頃から馴染みのある人はなかなか少ないですよね。
ディズニーランドに1キャラットのダイヤモンドの指輪をして遊びに行く5歳児は見たことがありません。
そうです!ジュエリーとは大人の大切な高級なアイテムなのです。
ジュエリーを持つということは大人になったも同然なのです。
そして、高級だからこそ「資産価値」という言葉が気になりますよね。
この資産価値については様々な意見が飛び交います。
なぜなら、
「相場で動く貴金属」
「価格が定まっているようで定まっていない、地球が産んだ宝石」
「販売するブランドや商社、店舗」
が絡み合うことで、金額の幅を広くしているからです。
更に、そこに人それぞれの感情がプラスされ益々、混乱するのです。
指輪やジュエリーの価値とは、
「単に物理的に計算ができる価値」
「装飾品としての「物」としての価値」
「目に見えない感情が伴った普遍的な価値」
などがあります。
映画「ALWAYS三丁目の夕日」のシーンの中で売れない作家が想いを寄せる女性にプロポーズをしたシーンを覚えてますか?
お金が無くて指輪が買えず箱しか用意出来なかった彼に左手を差し出して見えない指輪を「はめて」とお願いします。
彼はそっと彼女にその指輪を着けたあと彼女は裸電球にその指輪をかざして「綺麗。。」と涙ぐみます。
彼女にとってどれ程大きなダイヤモンドより見えない指輪に価値があったことでしょうか。
30万円の婚約指輪をもらって、
「私の価値は30万円なのね?!!!」
と、嘆いたり
「これって売ったらいくらになるんだろう??」
と、値踏みするだけの価値ではなく指輪やジュエリーに自分自身の人生を刻んでいく本当の価値も知るべきではないでしょうか。
この記事でわかること
1.指輪の価値とは
「とても高いお金を出して買ったこの指輪の価値はどれくらいするのだろう?」
「彼やご主人からもらった指輪や婚約指輪の価値はいくらなのかな?」
と、気になったことはないでしょうか。
そこで「ちょっと知るために。。」と、買取店に持っていってびっくりしたことがある方もいると思います。
ネットや辞書などで「価値」という言葉を検索すると
「その物事がどれくらい大切か。どのくらい役に立つか。」
とありました。
指輪の価値とは一体何なのかを考えた時、その指輪を手にしているあなたにとってそれがどのような思い入れがあるのかが大切です。
大切な人が選んでくれた指輪だったり、自分で頑張って購入した指輪。
だからこそ、自分にとって家族にとって価値のある指輪になるのではないでしょうか。
1-1【指輪の資産価値】
指輪の資産価値は金(ゴールド)やプラチナの延べ棒と同じように考えてはいけません。
ですが、
※プラチナ
※ホワイトゴールド
※ピンクゴールド
を含む金(ゴールド)のように貴金属で出来ているジュエリーは素材の地金価値がゼロになることはありません。
ジュエリーを楽しみながら、ものによっては資産として持つ方もいます。
ジュエリーにはダイヤモンドがセットされている物もあります。
ダイヤモンドにも価値がつきます。
「エメラルドやルビー、サファイアは値段がつかないのかしら?」
と疑問に思う方もいるかと思います。
もちろん価値はゼロではありません。
色石は市場での流行りがあり、値がつきにくいので資産としてジュエリーを持つのであればダイヤモンドがおすすめです。
しかし、一般的に広く購入されているジュエリーを手放す時は購入した金額の10%程だといわれています。
「そんなに安いの?」
と、嘆く方もいるかと思いますが10%もつくのです。
貴金属はヨーロッパなどでのアンティークジュエリーなどとはまた違う意味でほぼ永遠に金額的な価値が付きます。
海外では、親は子供が家を出て独立するときに金(ゴールド)を贈り、何か困った事があったときにその金を売って生活の足しにするようにと、その子供が産まれた時から金(ゴールド)などを貯める国もあります。
金(ゴールド)はプラチナに比べ相場が安定をしているため資産として持っている人は多いのです。
1-1-1《買取(お金に換える)》
使わなくなった結婚指輪や婚約指輪、昔買った指輪を売って新しいジュエリーやブランドのバッグ、または海外旅行などの費用の足しにしようと考える人も多いのではないでしょうか。
今は終活や断捨離という言葉が飛び交っています。
これを機にご自身の身の回りの整理をした方もいるのではないでしょうか。
もし、以前に買った使っていないジュエリーが出てきて
「今の自分にはデザインも古く着けない」
と思ったら買取店へ持って行くこともお勧めします。
今は買取という言葉を多くの方が知っています。
以前はプラチナや金(ゴールド)が売れることを知らずに捨てている人も多くいました。
知らなかったとはいえとてももったいないですね。
また、多くの方が買取店に持って行く前に
「これはプラチナや金(ゴールド)で出来ている物なのかしら?」
「石は透明だけれどもダイヤモンドなのかも分からない。。」
「本物でなかったら恥ずかしい」
と思う方もいます。
ですが、分からない物でも買取店へ持っていき買取が出来るかどうか見てもらいましょう。
多くのお店はお見積りは無料で行ってくれます。
買取店の選び方は「本日の金相場」などのワードで検索してみてください。
色々なサイトがでてきます。
最近では宅配買取なども増えていますが、貴金属の取引をしている店舗や専門店へ持参して見積りをしてもらいましょう。
その日の相場で買い取ってもらえます。
買い取りが成立した場合は身分証明書が必要です。
あらかじめ持参しておくと二度手間になりません。
指輪やジュエリーを処分する時に気を付けなければならないのは訪問で買い取りをする業者です。
訪問での買い取りは一番トラブルが多い事で社会問題にもなっています。
出来るだけ自分で足を運んで信頼のおけるお店に任せましょう。
大切に持っていた指輪が期待しているほど価格がつかなくても、あなたにとって大切な想いの詰まった指輪はとても価値のある指輪であることは変わりません。
無理に処分せず一度ゆっくり考えてみてもいいでしょう。
1-1-2《リフォーム(想いを受け継ぐ)》
指輪の資産価値と聞くと購入した時の金額同等か、それ以上の金額になっている事を想像している人は少なくないと思います。
しかし、そう考えてはいけません。
100万円で購入した婚約指輪を100万円で評価されることはありません。
なぜかダイヤモンドやジュエリーだけは昔から誰しもが
「売ったらいくらだろう?」
と考えます。
土地やマンションを売買するのような感覚でジュエリーを考えるのなら
※5キャラット以上
※ある程度スペックが高いダイヤモンド
で考えるべきです。
要するに一般的なダイヤモンドジュエリーに資産価値を求めるのは少し的が外れています。
それよりも使い続けて次の世代に受け継ぐことで違う意味での価値を見出すことが良いのではないでしょうか。
お母様やおばあ様から譲り受けた1粒のダイヤモンドが留まっている婚約指輪。
大切な想いが詰まっている大切な指輪を受け継いでいきたい想い。
新しいデザインのリフォーム(リメイク)をすることでもその価値が上がっていくのです。
2.ブランド指輪の資産価値
ブランドには大きな歴史があります。
その歴史やその姿勢に憧れそのブランドのジュエリーを身に着けたいと考えるのが購入理由の一つですが、転売目的の人も多くいます。
インターネットでは同じデザインの中古のブランドジュエリーが驚くほど並んでいます。
あくまでもおしゃれを楽しむ為に購入した人気ブランドの指輪や憧れの人気ブランドは実際に転売してお金に替わっています。
「ブランドで購入した指輪は資産価値としてはどのくらいあるのか気になる」
「高級ブランドだからきっと売ったらいい金額になるだろうな」
と、期待している方もいることでしょう。
ブランドジュエリーはノーブランドジュエリーに比べて売った際の金額は高くなる事が多いのは確かです。
しかし、ブランドのジュエリーの中にも期待しているよりあまり価格がつかないものもあります。
特に、結婚指輪や婚約指輪は流行りのデザインのジュエリーに比べて値がつきにくいのです。
物によってはダイヤモンドの値段が地金の値段とあまり変わりないものもあります。
理由はブランドのものであっても中古で結婚指輪や婚約指輪を欲しい人が少ない事が上げられます。
ブランド品を資産価値として持つ良い所は、それぞれのブランドには根強いファンがいるので売った際にブランドとしての価格もプラスされるということです。
3.指輪に使われる素材別の価値
「プラチナや金(ゴールド)の素材によって価値はどのように違いがあるのか気になる」
「金(ゴールド)よりプラチナの方が高いって聞いたけど本当なの?」
などなど。。
どんな素材のジュエリーを持っていたら良いのかですが、基本的にはジュエリーとして持つのはどちらでもいいでしょう。
まず、ジュエリーを楽しむ事を考えて下さい。
金(ゴールド)やプラチナの地金相場は世界情勢によって変わってきます。
本当はプラチナのジュエリーが欲しいのに金(ゴールド)の方が安全資産と言われているので金(ゴールド)のジュエリーを購入するのはおかしなことですね。
指輪自体の重さは一般的なシンプルなデザインのもので5グラム程度。
ボリューム感のあるもので10グラム前後です。
その程度ならプラチナもゴールドも金額はさほど変わりません。
どちらの素材のジュエリーを購入しても売る時はその時の相場によって変わります。
指輪やネックレスの貴金属として値段の張る素材を選ぶのではなく、今のあなたにあったお好みのデザインのジュエリーを選びましょう。
4.ダイヤモンドの価値を決めるもの
ダイヤモンドの価値は基本的にはダイヤの大きさや綺麗さ、カットの美しさなどで決まると言われています。
しかし、これは美しさを保証しているのではなく「価格」を決めるためのものです。
ダイヤモンドの価値はグレードによる価格で表されているものが多く、好みは人それぞれ違います。
「グレードが良く大きいダイヤモンドがいい」
という方もいれば、
「小さくてグレードがあまり良いわけでもないけれどキラリと輝くものが良い」
または、
「大好きな人が一生懸命働いたお金で私の為に選んでくれたダイヤモンドであればグレードなどどうでもいい」
と、いう方もいます。
付加価値がつくことによってダイヤモンドに対する価値観は人それぞれ違います。
一般的には「4つのC」と呼ばれるグレードが決め手と言われていますが決して絶対ではありません。
あまり気にしすぎないことです。
昔は婚約指輪を購入するときは、お給料3ヵ月分という言葉が流行りました。
今思うととても凄いことですね。
本当に3ヵ月分だったのは定かではありませんが、結婚とはそう簡単に出来るものではないと感じますね。
金額に関係なく相手を想い選ぶ大切な婚約指輪は、
「もらった人と贈った人の二人にとってはとても価値のある指輪」
になることでしょう。
4-1【ダイヤモンドの4Cとは】
ダイヤモンドには4Cというダイヤモンドの品質を評価するものがあります。
ダイヤの4Cとは
「carat(カラット)」
「color(カラー)」
「clarity(クラリティ)」
「cut(カット)」
の頭文字にCが付くことから4Cと呼ばれています。
4-1-1《Carat(カラット)》
カラットとは大きさではなく重さの単位です。
ちなみに1カラットあたりたった0.2gです。
1カラットと聞くともっと重さがあるように思う方も多いのではないでしょうか。
グレードが高い場合カラット数が大きければ大きいほど希少になり値段も高くなります。
決して大きければ良いわけではありません。
4-1-2《Clarity(クラリティ)》
クラリティはダイヤモンドの透明度を表します。
FL IF VVS1 VVS2 VS1 VS2 SI1 SI2 I1 I2 I3
と11の等級で表します。
地球が作ったダイヤモンドの中には内包物や傷を抱えています。
クラリティは内包物や傷、欠けなどの数や入っている場所から判断します。
また、内包物はインクルージョンとも呼ばれています。
クラリティはインクルージョンの有無だけではなく、位置や大きさによっても変わります。
同じ大きさのインクルージョンがあった場合、ダイヤモンドのテーブル面(表面)の中心に近いと評価は下がってしまいます。
内包物や傷は輝きの妨げになるようではいけませんがあるのは当たり前のことです。
ダイヤモンドは自然が作った鉱物です。
インクルージョンがあるからといって購入の検討から外したり、もらった指輪を過少評価せず輝きを比較してみましょう。
4-1-3《Color(カラー)》
カラーとは、ダイヤモンドの色を表しており、
D E F G H ・・・・・Z
までの等級で表します。
ダイヤモンドは無色透明に近ければ近いほど評価が高くなります。
実際多くのダイヤモンドには多少の黄色味(イエロー)がついています。
イエローになればなるほど評価が下がります。
特にイエローでもブラウンに近いとより下がります。
しかし、綺麗なブラウンのダイヤを使ったジュエリーが人気のブランドもあります。
あえて色がついたジュエリーを身に着けて楽しむ方法もあります。
そして、ピンクやブルー、オレンジ、綺麗な濃い色合いのイエローなどのダイヤモンドは別のカテゴリになるカラーダイヤモンドです。
このようなダイヤモンドは、希少でなかなか出会う事が出来ません。
もちろん、評価も上がり価格も高くなります。
人工的な着色も一般的なので注意が必要です。
4-1-4《Cut(カット)》
カットはダイヤモンドのプロポーションを等級づけたもので、
3EX Excellent VeryGood Good Fair Poor
と表します。
カットはダイヤモンドをより綺麗に見せてくれる大切なものです。
カラーやクラリティとは違い、人の手で行うものでカットの技術によってダイヤモンドの輝きが変わってきます。
評価が違えば価格にも大きく影響します。
5.鑑定書と鑑別書は何が違うの?
ダイヤモンドの商品を購入した際にもらった証明書のようなものは
「鑑定書?」
それとも
「鑑別書?」
違いが良く分からない。
と、いう方も多いのではないでしょうか。
鑑別書と鑑定書の違いは簡単に説明すると次の通りです。
鑑別書は、その物が何かを表しています。
例えば、ダイヤモンドの場合だと「天然のダイヤモンドです」と証明をしてくれます。
鑑定書というのはダイヤモンドを4Cなどを使って評価、証明をしてくれています。
一見似ている物ですが内容は全く違うものです。
分からなくなった場合はどんな内容が載っているかを確認しましょう。
5-1【鑑定書とは】
鑑定書は
※宝石全般につくものではなくダイヤモンドにつくもの
です。
4Cの他にダイヤモンドの蛍光性の有無やサイズの記載もあります。
また、鑑定書には信頼度の高い鑑定書と信頼度が低い鑑定書とあります。
2006年にカットグレーディングシステムに変更がありAGL基準からGIA基準に変更になりました。
4Cの表記が鑑定書にない場合、信頼度がなくなります。
5-2【鑑別書とは】
鑑別書とは、
※その商品にセットされている石が何なのかを教えてくれるもの
です。
また、天然の物なのかどうかも分かります。
すべての宝石にもつくものです。
ただ、ダイヤモンドのグレードについて記載はありませんので、どんなダイヤモンドかは鑑別書から分かりません。
買取などでダイヤモンドの金額を問い合わせをしても4Cの記載がないので鑑別書でおおよその価格を聞くことは出来ません。
6.あなたにとって価値のある指輪に出会う為のアドバイス
価値のある指輪とは、もちろんダイヤモンドの品質がよいとか、有名人気ブランドの指輪とか人それぞれ違うと思います。
ですが、本当にあなたの中で価値を感じるのは大切な人が一生懸命選んでくれたり、二人で一緒に選んだりとした指輪ではないでしょうか。
そんな素敵な想いのこもった指輪は、どんな指輪よりもあなたにとって価値のある指輪になるのではないでしょうか。