いざ指輪を購入しようと決めた時失敗したくないのがデザイン選びです。
気に入らなければ「また買えばいいか!」と言うわけにはいきません。
普段選び慣れていないとデザインの種類どころか何が違うのかさえ分からず全部同じにに見えてしまう人もいるくらいです。
指輪のデザインの種類は様々なのですが実はおおよその基本的な形があるのです。
それを知っておくと「何を見ても同じに見える」ということはなくなります。
更に自分の好みもわかってきます。
特に婚約指輪や結婚指輪などを選ぶ時は絶対失敗したくないもの。
指輪のデザインの種類を知って人生も指先もキラキラさせましょう!
この記事でわかること
1.デザインの種類について
婚約指輪、結婚指輪には多くのデザインと種類があります。
誰もが知りたい婚約指輪と結婚指輪の重ね着けという観点から指輪のデザインについて考えていきたいと思います。
1-1【ソリティア】
ソリティア(Solitaire)とは語源はフランス語で単独を意味します。
一粒のダイヤモンドを指輪の真ん中に施したシンプルなデザインです。
ダイヤモンドを4本の爪で留めたデザインと6本の爪で留めたデザインが代表的です。
4本爪はダイヤモンドを4本の爪で留めることでラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが大きくデザイン的に四角く見えるのが特徴です。
やや落ち着いた印象の控えめな大人のジュエリーと言えるのではないでしょうか。
6本爪はラウンドブリリアントカットのダイヤモンドを6本の爪で持ち上げることによりダイヤモンドをより大きく美しく輝かせることができるデザインです。
ティファニーが最初に考案したということで「ティファ二―セッティングスタイル」ともいわれています。
飽きが来ないシンプルさ故にダイヤモンドのクオリティがある程度要求されるデザインでもあります。
光を取り込みダイヤモンドを七色に輝かせることができるこのデザインは婚約指輪の中でも不動の人気を誇ります。
ダイヤモンドが留まっている石座の高さも様々です。
高さのあるデザインは結婚指輪と重ねて着けた場合もダイヤモンドと指輪がぶつかりにくく、光をより集めることから中央のダイヤモンドの輝きを一層美しいものにしてくれます。
一方高さのないものは指との馴染みもよく引っかかるなどの心配もないため普段使いしやすいということから近年人気があります。
1-2【エタニティ】
エタニティ(Eternity)とはメレダイヤと呼ばれる小粒のダイヤモンドが一列に埋め込まれているデザインのことです。
エタニティリングには指輪全周にダイヤモンドが埋め込まれたデザインのフルエタ二ティと、指輪の半周程度にダイヤモンドが埋め込まれたハーフエタニティがあります。
「Eternity=永遠」という意味を持つことや、普段使いできる婚約指輪、豪華な結婚指輪というように二通りの使い方ができることもあり近年大変人気のあるデザインとなっています。
エタニティリングはダイヤモンドを留めるデザイン部分も豊富で次の4つのタイプがあります。
最近ではそれぞれの留め方によって次のような呼び方も定着しつつあるようです。
1-2-1《ティアラタイプ》
「共有爪留め」といって一つの爪が両サイドのダイヤモンドを留めているデザイン。
爪が少ないためダイヤモンドの存在感をより一層感じることができゴージャスな印象。
しかし、爪が少ない分強度は弱め。
1-2-2《シュアリータイプ》
「4点留め」といってダイヤモンド一粒を4つの爪が支えるため安定し強度が高い。
1-2-3《ディア―タイプ》
「レール留め」といって小さな爪がなくダイヤモンドの両サイドをレール状の地金留めているため見た目はすっきりとした印象。
強度は高め。
ダイヤモンド同士の間に空間があるため汚れが溜まりやすいのが難点です。
1-2-4《スウィートタイプ》
地金を圧縮して強度を高めた特殊鍛造リング。
少し華奢な印象。
このように同じエタニティリングでもダイヤモンドの留め方のデザインによって印象が変わってきます。
重ね着けする場合は指輪に合ったデザインを選ぶことが大切です。
1-3【パヴェ】
パヴェ(Pave)とはフランス語で「石畳」や「敷石」を意味します。
その名の通り隙間なくメレダイヤが敷き詰められた華やかなデザインです。
デザインのバリエーションが豊富なことも特徴の一つです。
例えば、メレダイヤだけを敷き詰めたもの、メレダイヤ以外の色石、又は複数の種類の色石などを敷き詰めたデザインもあります。
メレダイヤの他にメインダイヤモンドを施した豪華なデザインもあります。
パヴェリングはソリティアなどに比べて高さがあまりないため引っかかりにくく普段使いに適した形状だと言えます。
ただ、ボリュームがあるタイプなので重ね着けするには向かないデザインと言えるでしょう。
1-4【その他】
1-4-1《サイドストーンリング》
メインのダイヤモンドの横にメレダイヤがあしらわれたデザイン。
ダイヤモンド以外の色石がセットされているデザインもあります。
1-4-2《スリーストーンリング》
「過去」「現在」「未来」を象徴する3つのダイヤモンドが並んでいるデザインとして一大ブームを巻き起こした事もあります。
中央のダイヤモンドはサイドの2つのダイヤモンドよりも大きく大変豪華。
サイドストーンリングもスリーストーンリングも単独で着けても華やかですが、重ね着けするとさらにボリュームが出てゴージャスに!
2.ライン(指輪の形状)の種類について
ライン(指輪の形状)の種類は大きく分けて3つあります。
ストレート、S字、V字、それぞれの特徴と重ね着けについてご説明したいと思います。
2-1【ストレート】
ストレートの結婚指輪はライン(指輪の形状)がまっすぐでシンプルなため飽きがこないデザインとして男女問わず人気があります。
同じストレートの指輪でもアーム(指を通す輪の部分)の形状が「甲丸」と「平打ち」とでは見た目も着け心地もかわってきます。
甲丸のリングの表面は丸みを帯びた柔らかなカーブで着け心地もよく優しい女性らしい印象です。
一方平打ちのリングはすっきりとしたシャープな印象で男性からも人気があります。
アームの幅が広いと存在感のある、ややスポーティーな印象になります。
婚約指輪と重ね着けする場合にはバランスを考えたほうが良いでしょう。
平打ちのデザインは幅が大きくなるとアームの角が指に当たって気になるという事もありますので着け心地も要確認です。
形状が甲丸でも平打ちであっても幅が3ミリ以内のストレートの結婚指輪は比較的どんなタイプの婚約指輪と重ね着けしても違和感はありません。
例えばシンプルなソリティアの婚約指輪にフルエタ二ティやハーフエタニティタイプの結婚指輪を重ね着けするととてもゴージャスな雰囲気に。
指輪の一部にダイヤモンドをあしらったものを合わせるとさりげない輝きが上品な印象になります。
しかし、大粒のダイヤモンドのリングと重ね着けする場合はストレート同士だと隙間が空きすぎてマッチしない場合もあります。
2-2【S字】
S字(ウェーブ)の結婚指輪はストレートに比べて女性らしい優しい印象です。
波打ったそのフォルムから指を細く長く見せる効果があります。
S字タイプは1カラット以上あるような大きなダイヤのソリティアタイプの婚約指輪、メインのダイヤモンドの周りをメレダイヤが囲んでいるようなボリュームのある婚約指輪と重ね着けする場合などに向いています。
波打ったその隙間にダイヤモンドが収まって一体感が生まれるからです。
また、ウェーブの片側だけにメレダイヤをあしらったものなどは見る角度からの表情も違います。
動きがでることから婚約指輪がより華やかな印象になります。
2-3【V字】
V字の結婚指輪はS字のものと同様に指を細く長く見せてくれる効果があります。
女性らしいエレガントな印象のS字に比べV字は洗練された印象です。
V字が深いとシャープに、浅ければ柔らかくて優しい印象になります。
重ね着けをする時はV字同士の指輪を付けるとファッション性が増し洗練された印象になります。
メレダイヤが入ったV字の指輪と大粒のダイヤのソリティアとの相性も抜群です。
3.デザインやラインの種類についてのまとめ
最近では多くのブランド店でも結婚指輪と婚約指輪を重ね着けできるセットリングの人気が高まっているようです。
一昔前のように婚約指輪は特別な日にだけ着けるのではなく、普段使いしたいと考える人が多くなってきているからなのかもしれませんね。
重ね着けする指輪選びの基本的なポイントは、素材、色、幅そして形(デザイン)を揃えることにあります。
この4つのポイントさえ押さえておけば同じブランドで購入する必要などありません。
これらのポイントを押さえ二つの指輪のバランスが揃ってさえいれば美しい重ね着けができるのです。
では、もう既に婚約指輪も結婚指輪も持っていてどうしても重ね着けが難しいという人はどうすればよいのでしょうか?
そういう場合はジュエリーのオーダー・リフォーム(リメイク)専門店がお勧めです。
ジュエリーデザイナーにこんな風に重ね着けをしたいと言う希望を伝えてみて下さい。
アームの幅を変える、ダイヤモンドの高さを少し変えるだけでも簡単に重ね着けができるようになります。
重ね着けは手元をより華やかにそして豪華に演出できます。
そして、なによりも想いの詰まった大切な婚約指輪と結婚指輪を一緒に日常的に身につけられるなんてとても素敵なことではないでしょうか。