この記事でわかること
1)メニュー内容と金額
Pt900ダイヤモンドのリフォームリング
サイズ:9.5号
ご金額
リフォーム代金 275,400円
2)お客様の持ち込まれた素材
- Pt900ダイヤモンド立爪リング 0.42ct
- Pt900V字ダイヤモンドリング
- PT950マリッジリング
- PTの素材合計13g
- 買取り品なし
3)お客様からのご要望
- メインの石だけではなくV字のリングについているバケットカットやメレダイヤモンドも活かしてデザインに入れたい。
- お出かけ用であるのも当然だが、普段も気兼ねなく着けられるデザインにしたい。
- 指輪の内側には元の立爪リングに刻印されていた内容と同じものを入れたい。
4)それに答えるためにどのようなことに気を付けたか
メインの石だけではなくV字のリングについているバケットカットやメレダイヤモンドも活かしてデザインに入れたい
デザインは過去の作品のデザイン画からから選んで頂き、それをアレンジしました。
デザイン画は描かずに、お客様のリングのサイズで実寸のモデルを制作しました。
センターのダイヤモンドの横にV字リングから外したダイヤモンドを全て使用せず、バランスを考えた数のみ使用しました。
四角のバケットカットのダイヤモンドを斜めに配置して空間を作り軽やかな印象にしています。
バケットカットのダイヤモンドを斜めにして配置した理由は、デザイン自体が幅広のリングであることから空間がないデザインだと実際の重さと見た目の重さが気になり、ボリュームが出すぎる指輪になり、使いにくくなる為です。
お出かけ用であるのも当然だが、普段も気兼ねなく着けられるデザインにしたい
センターのダイヤモンドを出来るだけ中に沈めて普段使いが出来るようにしました。
上品さとカジュアルさ、高級感が感じられるデザインにすることでどこにでも着けて行くことが出来ます。
ただし、センターのダイヤモンドの高さが出っ張らずに中に沈んでいるとデザイン的にカジュアルになります。
今回は大人ジュエリーですからエレガントさもプラスして豪華にしたかったので、エレガントさを出すために外側のラインに0.9mm~1.2mmまでのアイディアルプレジションカットの七色が美しいメレダイヤモンドを42ピースグラデーションに並べて留めました。
5)こだわりのポイント
こだわりはメレダイヤモンドと中心のデザインの間にプラチナの艶やかなラインを入れたこと。
幅の広い指輪のデザインの場合、デザインが平坦にかつ乱雑に見えないよう、デザインを引き締める意味でもアクセントを置く必要があります。
今回は、2本のプラチナのラインがアクセントになるようデザインしてあります。
デザインのご提案には2種類のベースになるものがあります。
- 流行りのデザインをどんどん取り入れて見た目の印象を重要視するもの
- お客様のご要望をしっかり取り入れながら流行りに乗りすぎず、長く愛用出来るデザインにするもの
今回は上品さとカジュアルさ、高級感が感じられるデザインにすることがポイントですので、流行を追い過ぎるのではなく大人の女性が今後も長く愛用できるようにご要望を取り入れながら高級感を重視しました。