この記事でわかること
1)メニュー内容と金額
PT900 リフォームエンゲージメントリング
ご金額
リフォーム代金 200,000円+税
2)お客様の持ち込まれた素材
- PT900 0.47/0.36ctダイヤモンドリング(3.8g)
3)お客様からのご要望
- お母様から譲られた古い婚約指輪を自分の婚約指輪にリフォームしたい
- ダイヤモンドを追加して人気のエタニティタイプにしたい
- 元の指輪のセンターのダイヤモンドはもちろん、脇石とプラチナのリング自体も使用したい
- 指が細いので出来るだけボリュームは抑えたい
- 年齢が若いので大きさを主張し過ぎたくない
- 内側にメッセージ刻印を入れたい
4)それに答えるためにどのようなことに気を付けたか
人気のエタニティタイプにしたい
指が細いので出来るだけボリュームは抑えたい
エタニティタイプのエンゲージメントリングの場合、セットされるのは同じ大きさの小さなメレダイヤモンド(1.0mm~2.0mm位)で、片側5~8ps位並ぶのが一般的です。
お母様から譲られたリングの脇石の直径は2.7mmととても大きく、またご本人の薬指のサイズが5号ととても小さい事から、センターの0.47ctのダイヤモンドに対して、サイドストーンが2.7mmの同じサイズのメレダイヤモンドを並べるとボリュームが出すぎてしまいます。
そこで、2.7mmの隣に極端な差が出すぎないよう2.5mmをセット。更にその隣には2.2mmをセットしました。
並ぶメレダイヤモンドの大きさを0.2~0.3mm違えることで、立体感が出てすっきりするのです。
中石の大きさも0.47ctと大きいことからバランスを考えて片側3ピースずつの配置にしました。
元の指輪のセンターのダイヤモンドはもちろん、脇石とプラチナのリング自体も使用したい
このご要望も大切にさせて頂きました。
譲られた指輪はダイヤモンドだけではなく、本体である地金もまた同じ位大切なのです。
お母様の人生を見つめ、一緒に歩んできたリングです。
フル活用してこそ思いを受け継ぐリフォームなのです。
ただ、デザインによって過不足が出ることが多いので不足があれば足し、余れば結婚指輪などを作る時のための取っておくことができます。
元のリングのプラチナだけでは不足していたので新たにプラチナを追加して作りました。
見積もりの範疇で不足分を追加することができました。
もし、追加のプラチナが見積もりを超えてしまったとしてもジュエルダリアスでは見積もり以上のご金額は頂いておりませんのでご安心ください。
年齢が若いので大きさを主張し過ぎたくない
センターのダイヤモンドが0.47ctと大きいことから高さを出しすぎるとフォーマル感が強くなりますので出来るだけ高さを抑えました。
内側にメッセージ刻印を入れたい
お二人だけの秘密のメッセージを丁寧にお入れしました。
特殊な文字以外の一般的なフォントであれば基本的には無料です。
5)こだわりのポイント
追加したメレダイヤモンド
追加したメレダイヤモンドは蛍光性を含まない「アイディアルプレジションカット」を使用。
ハートアンドキューピッドパターンが美しいベルギー王国から勲章を授かった老舗カッターのダイヤモンドです。
最高級の美しさを誇るダイヤモンドであり、七色に輝く大変美しいダイヤモンドです。
センターのダイヤモンドを更に引き立てる役割をして高級感を引き出しました。
着け心地
指輪の内側をふっくらとさせる「内甲丸」という形状にしました。
指なじみが良く、長時間着けていても疲れず、心地良い肌当たりです。
バックや荷物を持った時も指に食い込まず指にフィットします。
指輪のサイズは緩くてもピッタリしすぎても使用している間に歪みが出てきます。
採寸時には指の形をしっかり見せて頂き、むくみ易いかなど、きちんとヒアリングすることを心がけています。
指輪を着けていて「心地よい」と感じて頂けるように絶妙な採寸で0.25号サイズ刻みでお作りすることが出来ます。
全体の高さ
結婚指輪と重ね付けが出来るように指輪の厚みを調整していきます。
中石の高さを程よく出してエンゲージメントリングらしく作りました。
結婚指輪と重ねることは女性の憧れの一つでもありますのでどのような結婚指輪でも重ねられるように致しました。